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神様の観察対象  作者: LUCC
第一章 はじまり
12/31

ep.12

(ギリセーフだよね?)


今回は待望?の人化です。

苦手な人はごめんなさい。



静止したかのようなゆっくりとした時間がリビング内に流れている。

この部屋に時計はないが、思わず時が動いているか確認したくなるくらいだ。


そんな空間に二つの人影がある。

一つは動くことなくただソファにゆったりと座っている。

もう一つはソファに座っている者の膝の上に座って、足をぶらぶらと前後させている。


今はクーシーの首輪を作った日の翌日の午前8時。

朝食を食べた後、修二は何かを考え込み、修二の上では少女がご機嫌な様子でいた。

暫くこの光景のまま、時がいつも通り流れていた。



~修二side~



頭の片隅で予想してはいたが。

実際になってしまうと理解に苦しむな。

これは喜べばいいのだろうか。

悲しくも、残念でもないが、しかし。

これに大喜びし、興奮するのはちょっと、いやかなりダメな気がする。


こう、うだうだと悩んでいても仕方がない。

こんな時は1から思い出して整理するのがいい。


そんな訳で、俺は2時間ほど前、つまり起きた時のことを正確に思い出していく。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


いつもの時間、日が昇り始めるくらいに目が覚める。

瞼はまだ、重りが付いたかのように重い。

そのままでいると、いつものように徐々にだが頭が覚醒していく。

しかしそこで、いつもと違うのを感じた。


俺の上にある体重がいつもより重い。


クーシーが太ったとか成長したとかそんな生易しい物じゃない。

いつもの数倍以上だった。…めっさ重いという訳ではない。

それに朝の爽やかな空気に混ざり、かすかに甘い香りがする。

ここまでの異常に気付き、俺はゆっくりと視線を下にずらす。


まず目に入るのが、腰までストレートに伸ばされた黒く艶やかな髪。

触れずともサラサラであることが分かり、それでいて光を程よく反射しているようだ。

当然のように見える範囲では枝毛など見当たらない。

頭の頂点辺りに2つ猫型の耳が付いている。


そのまま顔を覗くと、これまた整った顔。

今は閉じているが開けば大きいと予想される目。

まつ毛は長く、二重である。


肌の色は、髪と対照的で透き通るような白さ。ただし病的なほどではない。

腰付近には髪と同じ黒色の尻尾が生えている。


寝ている状態のため詳しくは分からないが、身長は俺と比べだいぶ小さいようだから145前後だろう。

俺の上に乗って寝ているが全然重いと感じない。


恐る恐る猫耳に手を伸ばす。

耳に手が触れるが起きる気配はない。

そのまま撫でる。


おお、すごい撫で心地だ。

いくらでも撫でていたくなるな。


「……ん」


確実に俺の声ではない声がする。

数分間撫でてやっと起きたようだ。

目をこすりながら顔を上げ、俺と目が合う。

何も言ってこないので俺から声をかける。

いつも通りのあいさつだ。


「…お早う」


それの返答もいつも通り―――


「……おはよう…………っ!?」


じゃなかった。

普通に話しただと。

しかも話せることを本人は自覚していなかったようで、少し目を見開き驚いている。

眠気は吹き飛んだようだ。


「さて、戸惑うのは分かるが続きは朝食を食べながらだ」

「…え…あ、うん」


まあ、俺も少し戸惑ってるんだが。

腹が減っては思考も出来ぬ。

つまり、腹が減って集中できない。

それに、


「食べる前に服だな」


そう、今彼女は生まれたままの姿なのだ。

そのままでは風邪をひいてしまうかもしれん。

…ちなみに俺はロリコンではない。

ロリコンだったらこの状況でここまで冷静には居られないだろう。


寝室の角に置いてあるクローゼットを開ける。

とりあえず、仕方ないから俺のTシャツを渡そう。

そう言って取り出した灰色のTシャツを上から着せた。

かなりブカブカで、腰の下まで届いている。

あ、先に言っておくがワイシャツは無いからな。

下着はどうしようもないのでそのまま。

当てはあるから暫く我慢してもらう。


着替え終わったら朝食だ。

一緒にリビングに向かう。


いつもと大して変わらない朝食を二人で食べた。

会話はなかった。

食べながらと言ったのに…。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



そして今に至る。

…だいたい整理できたな。

次は本人に一つ一つ確認していこう。


「まず、君はクーシーでいいんだよな?」

「…うん。合ってる」


やはりか。


「次に、何でその姿になったか分かるか?」

「……わかんにゃ…わかんない」


…噛んだな。

噛み方が猫っぽかったな。

それよりも、これも予想通りだな。


「そうか。

 まぁ、多分調べればすぐにわかるだろうから心配するな」


そう言って不安そうな顔をしていたクーシィの頭を撫でる。

それにより少しは安心したようだ。


今、サラッとクーシーをクーシィと呼んだが、これは猫の時に付けた名前を、人型の時呼ぶとなんか違和感のようなものがあったからだ。

猫の姿に合わせて付けたから人の姿だと変だと感じるのかな。

だが、あんまり変えてはいない。

発音が少し変わったかな程度だ。

だったらなぜ変えたのかというと、クーシィだと当て字で“空椎”と漢字表記できて、日本人の感覚では人の名前にも使えると思ったからだ。

と、まぁ色々理由を連ねたが結局は、今の姿に合う名前にしただけだ。

感覚としては愛称みたいなもんかな。


おっと大分逸れたな。

今はクーシィがなぜこの姿になったのか調べないとだな。

まずはステータスから見ていこうか。



名前 クーシィ (8) ♀

種族 獣人(魔人)

職業 シュージのペット

能力 体力 500

   魔力 250

   筋力 150

   俊敏 495

   知力 450



おいー。

愛称って言ったのに思いっきし名前変わってんじゃん。

ありなのかよ。


『ありです。

 ペット(従魔)は主人がどう呼ぶかで名前が決まります』


不意に出てくるな。

一応名前の理由は分かった。

そして括弧の中の魔人は気にしない方がいいのだろう。

今はそれよりも、


(何故クーシィは変化したんだ?)


『正確には進化です。

 進化した理由としては、主に首輪が原因です。

 強力な力を持ったものを身に着け、それから漏れる力を長時間体に吸収したためです。

 それだけでなく、体が進化しやすい体質だったのも原因の一つです』


いつになく長文だな。

つまりは、気合を入れ過ぎて作った首輪のせいってことだな。

…進化の基準がよく分からん。


「どうやらその首輪が原因らしい」

「…そう、これが」


クーシィは動きを止め、首輪を撫でるように触る。

触りながら俺の方を向き口を開く。


「…ありがとう。

 これのおかげで修二と話せる」


予想外のことを言われて少し固まってしまった。


「……まぁ、狙った訳では無いがな」


苦笑いながらも返すと、クーシィは笑みを深めた。

あまり感情が顔に出ないのかニッコリではないが、それでも相当嬉しいのだろうと分かる笑顔だ。

それをいつまでも眺めているのもいいが、そろそろ服を用意しないとな。


クーシィに降りてもらい箱状のものを持ってくる。

そう、錬金BOXだ。

これならどんな服でも選びたい放題だ。


白いワンピースを着たクーシィが窓辺で日向ぼっこをしている。

姿が変わってもやることは一緒なんだな。


ひと段落したし、そろそろ作り始めるかな。




8歳は幼女ですか?少女ですか?


次はいつになるかな~~(出来る限りがんばります)

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