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第二章まで

 前章としての独白

たとえば僕の肌に黒い影が射してきて、身体を蝕んで行く時の感覚は不思議と本来あるべき事実と同化していくようで心地よさを感じるとともに、毒素を含んだ柔らかな唇を重ねて思考の痺れを招き、しかし僕はそれに抗することなく、自分が自分でなくなる恐れとつながっていながらそのまま違うものに支配されていく、……自己の分裂と直結していくそんな感じを抱く日は僕は正気と狂気の分岐点で立ち止まって震えて眠るしかない……。



 第一章

 夜間通用口から入る病院は薄暗く、非常灯から漏れる光だけが、かすかに周囲を点している。仄かな光を頼りに長椅子や自販機を避けながら、僕はその歩きなれた冷たげな通路を進む。視界の遠くに受付が見え、夜勤の職員がいるのか、そこだけが淡い光彩を放っていて、沈んだ空気を癒していた。

 僕は角を曲がって階段に突き当たると、重い踵をゆっくり押し上げながら二階に上がり、いつもの通路を重たげに肩を揺らし進んでいく。

病院の中はいつも清潔だけどやはり慣れなかった。薬品の匂いに混じって微かな死臭みたいなものが漂っているような気がしてやりきれない想いに浸されるのだった。夜間でも冷房で温度を調節している重い空気、どこか必要以上に寒いと感じるのはやはり夜の病院という状況が僕を怖気させているからなのだろうか。ひんやりした空気とシャツからはみ出た肌とで起こる摩擦は気持ちいいものではなかった。全身が凍結していくような感覚に僕は戸惑いを抱きつつも、僕はなぜか彼を訪ねるのだ……。

 目的の病室の前に立つ。

 彼は深い眠りについている。彼は病室で眠ったまま、目覚めない。

 僕は息苦しさを感じながら、沈んだ気分をもてあましていた。そのまま病室を後にして、駆け出してって外の空気を吸いたかった。でも、僕には それが出来ない。これは自分自身の問題なのだ。僕は僕である以前に、彼がそうなった事件の加害者なのだろうか。

 ドアのノブをゆっくりと回す。ドアは重く、軋む音を立てながら部屋の内側へと促した。

 そこは個室で、彼だけがひとり静かに眠っている。

 テレビも置いてあるが彼が見たという形跡は当然ながらまったくない。室内は彼が眠るベットとその脇にパイプ椅子がひっそりと置かれている。

 そして、人工呼吸器から彼の口元へと管が繋がっている。その他には心拍数や血圧を刻み続ける医療機器が設置され、それはひとつの生命を支えている割には無機質でなぜだかやりきれない。

 彼が眠りに入ってからどれくらいの月日が経ったろうか。僕が毎夜こうして訪れ始めてから彼は一言も発しない。今日も眠りにつく彼は無表情に横たわった物体でしかありえない。そこには微かな生命の痕跡が残された死にかけの人間がいるに過ぎない。

いつになったら彼は目覚めようというのだろうか。永遠に続くかに思える重き沈黙の前に僕は疲れを見せ、また同時に不思議な安堵感を抱いて、彼を見つめた。

 幾度となく目から涙が零れ落ち、そんな僕を知らずに彼は眠っている。

もう起きようか……そう語りかけるには何か戸惑いがある。ベットの脇で佇みながら、ひねくれた僕の口から出た掠れた声は、

「早く死んじまえ」

 僕は深い溜息をつく。冷たい言葉を吐く人間なのだ。解決策は見当たらない。病院へ来るたびに、僕は混迷の度を深め、冷静さを失いそうな自分を辛うじて自制している。

 僕は人が言っているような人間ではない。そう、世間的な良心と人間的な残酷さを併せ持つありきたりすぎる生き物だ。そこには救いなんてものは望めない。あってほしいがそれらしい兆候すらも感じられず、僕は眠れずに徘徊するのだ。その過程で時折視る浅き夢、すぐに忘却されるその夢の行き着く果てはどうなるのであろう。

たぶん僕の存在が消滅していく。物事が決まってしまう。そう、僕の想いとは違う現象が浮上していく。僕の口からは嘘ばかりが目立ち、一種の虚言癖があるのだろうがそれが僕の人格を形成しているのも確かで、世間的にはそれが僕であり、言葉が磨耗していくのを感じながら、自分を止められない。僕は言葉ばかりに気をとられ、大事なことを忘れている。彼に伝えなければならないことはあるはずだ。口から出す言葉は理性的なものを伝達するものであるべきだが、感情的なものを吐き出す排水溝と化していて、しかもつまってしまっていて喉の渇きと肩の重みを覚えながら、気持ちの錯綜を止めようとしない。僕の生活は、言葉にとり憑かれた生活のすべてはリアリティがなくなっていて、僕は彼に伝える情緒的な言葉を探しあぐね、尽きることなく浮かぶその苦しみを捨てられずにいる。実はそこに孕んだものは大切なもの……僕はいつか伝えられるであろうか……ただ、それが僕の終わりに違いないのは確かなことだった。

ひと時の凝視のあと、僕は彼に対して静やかに呟く。

 ……僕は夢を見ていた。目を覚ました。そして、夢を忘れた。




 オレは夢を見ているのだろう。そう、オレは四六時中夢の世界を漂っているのだ。それが現実味のない幻影の世界であるのを知りながら、オレは自ら目覚めようとせず、そのまま沈潜していく感覚を堪能し始める。

 黒い蝶が飛んでくる。

 オレの鼻先を掠め、そのまま通り過ぎる。

 陽光を浴び、漆黒に輝くその羽ばたきはオレを魅了していく。

 まるでどこかで出会ったような蝶の振舞いはオレを苦しめ、虜にしてしまった。

 自在に飛び回るその黒い蝶はオレの前を掠めながら、どこかへと誘うように逃げ回る。

 蝶は巧にオレとの距離を測ってほんの少し前を飛びながら、オレは小走りになって蝶を追いかけていく。

 待ってくれと声を掛けながらオレは夢中になって追い掛け回す。

 平坦な空間にオレは息を荒げながら、蝶はそのオレを見て楽しんでいるようだ。

 そっちに行かないでくれ、なぜかオレは蝶の行く方向を嫌がった。

 オレの気持ちを察するように蝶は前進を止め、頭上で円を描くように待っている。

 蝶は笑い声を上げている。なぜかそう思った。

 蝶が笑う?ありえない話さ。でも、なんだか笑ったような気がした。

 やがてオレを弄びながら飛んでいた蝶は急に空で静止し、オレの差し出した手の平にそっと舞い降りた。

 休めるように両羽の開閉を繰り返している。

 鼓動が伝わってくるような、その規則的な呼吸にオレは共鳴している。

 蝶の鮮やかな漆黒が手を伝わって身体を腐食していく。

 咄嗟に「止めてくれ!」と叫んだが遅かった。

 手の平に乗った蝶はガラスが弾けるように粉々に飛び散る。

 黒いその破片は僕の眼をえぐるように、視界を侵食していく。

 オレは眼を押さえ、吐き気を覚え、突然倒れ、自分が引き戻されていく感覚に浸りながら、スローモーションで横たわる。

 世界は薄暗い色彩を風景に醸し出し、現実の世界と言っていいのかはわからないが、チグハグな身体感覚をオレは覚えていた。

 オレは横たわる自分を自覚していた。

 そこは薄暗い病室。

 そう、そこがオレの部屋。

 オレはまだ目覚めたくない。

 そう目覚めるに早すぎる。

 このまま死んでしまいたい。そしたら楽だろうか。もしかすると本当に死んでしまうのかもしれない。

 オレ以外誰もいない部屋。

 いや、誰かオレを見ている。そう感じる。

 確認しようにもオレの眼は開かない。

 それがこの世界に漂うオレの現実感覚。

 気分的に眼を開けたくない。

 誰かオレを観察している。

 医者ではない。

 父親でもない。

 なぜかそんな気がする。

 懐かしい気持ちになるのはほのかな夏の匂いのせいか。

 たぶん今は夜だ。そんな気がする。

 彼をオレは知っているような気がする。

 ……彼女をも、オレは知っているような気がする。




 今日のあたしは黒い蝶になり、あなたと戯れ、心躍らせる。

 あたしは漆黒の身体を躍らせ、あなたを誘うの。

 そうやってあたしはいつもあたしの匂いを振り撒くの。それがあたしの希望へと続くリラクゼーション。それはいけないこと……?わからない。

 ただあなたはあたしのものということをわからせたいだけ。

 誰か邪魔している。

 あなたの眠りを妨げている。

 もう誰にも渡さない。

 もう一度やり直すの。

 あたしはあなたの素肌に絡みつく。あなたを誘うわ。

 いつか薄暗い部屋で抱き合った日のように。

 薄いカーテンから覗く月光を背に、それを頼りにあたしたちはお互いを確認し、情動のおもむくまま、背中をくねらせ、腕を絡ませ、現実を放り 投げて、それは確かにひとつの幸せだった……あたしたちはお互いを貪るようにしがみつき、夢中になって舌を絡ませ、いつまでも抱き合った。 それは愛情がなせるものだったわね。

 だけど、今あなたはさ迷いながら、あたしを遠ざけているの。

 なぜこうなってしまったの?あたしはその理由を探し求めながら、あなたに抱きつくの。

 あたしのもとに帰りなさい。

 そうすれば永遠の幸せを手に入れる。二人だけの楽園……。

 あたしはあなたの差し出した手の平に舞い降りて、あなたを導こうとしたけど、何かが違う、あるいは何か欠落している。

 あなたとの距離は埋まらない。近くに存在は感じるけれど何か薄い膜に覆われたような感触で、……それでもあなたは段々あたしの色に染まっていきそうだった。

 でも、途中で誰か邪魔した。

 邪魔したのが誰か、見当がつかない。本当にそうかしら。あなたに似た匂いがした。懐かしい爽やかな匂いがした。

 いったい誰だろう?

 まあ、誰でもいいわ。あなたがあたしのものと気づかせなきゃ。

 あなたはまだ諦めない。

 もう諦めてよ。

 それが幸せなのよ。

 あたしは彼の名前を忘れたいのかも、こんなに好きなのに忘れてしまいたい気持ちはなんなの?

 きっとそれを思い出せば……なぜかしらなんだか知っているような気がする。たぶん……ただ……言えないだけ。




 第二章

 ……僕は改札口を抜け、いつものホームに向かった。今日は飛び込みがあったらしく、ダイヤが乱れている。女性が飛び込み、それを助けようとした人が巻き添えをくったらしい。そうやって人がまた死んでいく。名も知らない存在してきたものが消えていく。生活していくうちにそういったことを思いやる心は鈍化してしまっている。

 誰が飛び込もうが、僕はどうでもよかった。復旧したので安心し、今日は早く帰って、ビールを飲みながらテレビを見るのだ。

夕暮れ時のホームは多くの人々が忙しげに行き来している。まるでそれらの人々の体温が夏の夕暮れ時と相乗効果を生んでいるように空気は生暖かく、バイトの疲れも重なって、僕は身体と気分のだるさを隠しきれずに乗降口付近で並んで立っていた。

 自然と向かいのホームに視線がいった。僕の地点から全景を見渡すようにおもむろに僕は顔を振った。右からゆっくりと。やがて正面に視線が移る。

 まず足元に視線がいく。女性だ。徐々に視線が上げる。黒いスーツのようだ。もう陽も沈みつつあるから、グレーかもしれないが、その体型はバランスのとれたものだった。さらに胸から上に視線が上がる。

 そのとき、僕は思わず息を呑んだ。

 女性がこちらを見つめていた。僕は誤魔化すように左側に視線を移し、少し緊張していたかもしれないが、ゆっくり覚られないように再び正面に視線を戻した。

 今度も……女性は見つめていた。

 僕はじっと見つめ返した。自分が見ているのを忘れ、どうしてこちらを見ているのか、という不快な気持ちがあったが、瞬時にその感情も静かに消えてしまった。

 容姿に僕は惹かれてしまった。

 そのとき時が止まった。まるで世界には僕とその女性だけがいるような錯覚を覚えた。

 僕たちはほの暗い空間に閉じ込められた。この生暖さはなんだろう。妙にそれが圧迫となって僕の喉を掴み、窒息しそうな気分の悪さを覚えた。

体温がまるで淡い光となって、僕たちを浮かび上がらせるように暗闇に僕らは立っていた。僕は背筋に冷たいものを感じ、逃げ出したい衝動に駆られながらも、僕は女性が微笑していることに興味が向いていた。その微笑は冷たく不気味だったが、僕の心を捉えていた。何か不吉な始まりを思わせたが、同時に歓喜に似た感情の高まりを覚えた。その交錯する意識の中で僕は不思議と冷静でいた。これは幻覚だろう。僕はそう思った。それでも僕はいつまでもこの幻想的な世界に浸かっていたいと願った。いい夢を見て目が覚めたときの哀しさを味わうのはつらいものだとわかっていたから。

 やがて頭上に広がる真っ黒な空から、ゆっくりと、きらきらと、舞い落ちる少しどす黒い淡い光が僕らに降りかかる。

 僕の思考の混乱を代弁するようにその光は明滅し、僕の足元に落ち、降り始めの雪のようにわずかばかり消滅しつつ、徐々に厚みを増していく。

 女性は僕を見つめたまま、徐々に近づいてきた。怪しげに敷きつめられる草の上を、その感触を一歩一歩確かめるようにだんだん歩み寄ってくる。

 怪しげな光の雪はその魂の温かみを伝えようとでもいうように、静かに僕の周りに降り積もる。僕を濃密に包み込む。

 いけない。僕はここにいてはいけないのだ。そう咄嗟に思った。

 突如、耳に金属音が侵入した。

 僕らの草原を破壊するように降り積もった光を四散させた。鮮血のようにしぶきとなって、脳裏を掠める。

 僕は電車が横切ったことを瞬時に理解した。

 僕らの間を横断したまま、電車はゆっくりとその重い車体をホームに晒した。

「新宿ー!新宿ー!」

 向かい側のホームに電車が到着した。その電車の窓越しに多くの人々が降りているが見える。無機質なアナウンスが響き、続く。

「リアルタワー行きのお客様はお乗換えです」

「リアルタワー?」

 僕はぼんやり考えた。世界はまだぼやけていた。

 一瞬僕も行ってみたいと思った。

 やがて喧騒が戻ってきた。ホームを行きかう人々の姿とその音、ホームに並ぶ人の吐息、まわりで聞こえる会話の声。すべてがいつもの風景だった。

 静かに足音を立てながら電車が動き出した。その電車はいつものように乗客をたくさん乗せ、何事もなく進んでいく。

 窓を通して見えるその車内は何事もなく雑誌をめくるサラリーマンや会話しあう高校生で混雑している。無意識に先ほどの女性を探したが、もう女性はいなかった。電車に乗ってしまったのだろうか。

 なぜか全身が麻痺しながら、それでいて痛かった。

 そんなことを思いながら僕を乗せる電車を待っていた……でも、僕が待つ電車は永遠に来ないような錯覚に陥りながら、ふと見上げるとそこには巨大なビルが建っている。その巨体は月光を浴び、その内部から漏れるような風が吹きつける音は、懐かしさを僕に運んでくる。




 今日の美奈はいつもに増して変だった。まあ、それを知っていて僕は付き合っているのだけれども、やはり彼女はどこか落ち着きがなく、早口な言葉は意味不明で、それが本来の気質からくるものなのか、彼女がやはり病を患っていたために僕には理解しがたい思いを述べているのか、判断しかねるのも時折現れる彼女の表情やしぐさが愛おしいほどに好きだったからだった。

 彼女は僕の背中におぶさるように手を首に絡ませ、耳元で囁く。

「あたし、やっぱり普通じゃないのかな。タクにしか、言えないんだけど、人の話し声とか、すべてが自分への悪口に聞こえるし、実際言われているし、そんな毎日が続くと生きているのが億劫で、あたしは鏡の前で手首に剃刀をつけながら、自分を脅しているの。何を言っているのかわからないくらい叫び続けて、気がつくと鏡に映るあたしの顔は物憂げな人形のように暗く怖い顔になっているの」

 美奈は落ち着かないのか、心臓の鼓動が背中を通して伝わってくる。

「大丈夫だよ。そのうち直るさ」

「そうだといいけど……」

 呟く美奈の声は沈んでいて、その不安を確かめるように後ろから抱きつく。僕の首に絡みつく腕が力を増し、締め上げられるその感覚は一瞬怯えを生じさせる。

「くるじいー」

 冗談ぽく口にした僕だったが、力はさらに増し、僕は慌てて腕を振り払おうと身体を揺さぶるが、美奈は止めない。

 足をバタつかせながら、段々意識が朦朧とする。

 蛍光灯の光がぼんやりと暗くなっていく。

 僕はベットから崩れ落ちるように腕を振り払い、向き合って怒鳴った。

「苦しいって!」

 僕は息を切らしながら、美奈を少し怒鳴る。

 次第に血管が元の流れに戻ってきて、ぼやけた視界がはっきりした。

 美奈は僕の苦しむ姿を凝視するように眺めていた。ちょっと危なげな笑みを浮かべていたが、「愛情のヘッドロックよ」と爽やかに言うと、また腕を絡ませ僕に熱いキスをせがむのだった。

 僕はそれに溺れていくのを感じながら、多少の怯えを滲ませたまま、ゆっくりと美奈とそのままベットにもたれこんでいく。まるで朽ちてゆく理性をさらに助長するように僕は美奈の身体にしがみつき、その次第に恍惚へと転移していく感覚は恐れと不安を滲ませながら深く沈みこむ。


 (後ほど、続きを公開します)


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