表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生したら子供探偵やってみた  作者: 紬衣琉


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

58/88

58

森の入り口には、まだ朝の冷気が残っていた。木々の影が長く伸び、その手前に制服姿の少女が横たわっている。高校生だと一目でわかる。周囲には警備隊が簡易的な規制線を張っていた。


 その中央で、セラフィーナがしゃがみ込み、少女の遺体をじっと観察していた。


 「セラフィーナ!」


 アウレリアとルークが駆け寄る。ジュリアンも肩で息をしながら続いた。


 「どうして私たちを呼んだのか、説明してくれない?」


 アウレリアが問いかけると、ジュリアンも頷く。


 「そうだよ。理由も言わずに迎えに行かされたんだ。状況を教えてくれ」


 セラフィーナは顔を上げ、どこか興奮を抑えきれないような目をしていた。


 「見ての通りよ。少女は腹部を大きく損傷している。服ごと、深くね。ぱっと見は動物に襲われたように見えるわ」


 アウレリアは思わず息を呑む。

 「……動物の仕業なの?」


 セラフィーナは首を横に振り、遺体の胸元に視線を戻した。


 「内臓がほとんど食べられている。でも――問題はそこじゃないの」


 彼女は肋骨の一部を指し示す。


 「肋骨に歯型が残っているの。

森にいるどの動物とも一致しない。形状が違いすぎる」


 ルークが眉をひそめる。

 「じゃあ、何の歯型なんだ?」


 セラフィーナはゆっくりと立ち上がり、三人を見回した。


 「……人間のものよ」


 その言葉が落ちた瞬間、森の空気が一段と冷たくなったように感じられた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ