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異世界転生したら子供探偵やってみた  作者: 紬衣琉


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――そして再び、

アリシア、ダミアン、レオンがラウンジへと呼び出されることになった。







ラウンジに三人の関係者が再び集められた。


アリシアは苛立ちを隠さず腕を組み、

レオンは面倒くさそうにソファに沈み、

ダミアンは無表情のまま立っていた。


ルークはゆっくりと前に出る。


「まず、始まりは――

アリシアがミラに水をぶっかける写真からだった」


アウレリアが静かに頷く。


「ミラさんはアリシアさんと計画して、

“トラブルを演出する”ためにあの場所に立ったのよね」


アリシアは肩をすくめた。


「そうよ。売名行為ってやつ。

ミラも納得してたわ」


ルークは続ける。


「でも、そのあとが問題だ」


彼は非常階段の写真をテーブルに置いた。


「ミラは犯人と非常階段でもみ合いになり、

階段から落ちた。

犯人はとっさにミラの手を掴んだが……

助けられず、手を離してしまった」


アウレリアが唇を噛む。


「その時にできたのが……あの手すりの傷」


セラフィーナが補足する。


「傷に付着していた金属は、

《グラン・オルロージュ》の時計にしか使われてない金だった」


ルークはゆっくりと三人を見回す


「そして――決定的なのはこれだ」


ルークはゴシップ誌の写真を掲げた。


アリシアがミラに水をかけている写真。

その端に、ぼんやりと写り込んだ“手”。


ルークはその手を指差した。


「この写真に写っている人物の手首。

ここに、金の装飾がついた時計が見える」



ルークは静かに言う。


「このブランドの時計はうちにもたくさんあってね、この写真でもわかったよ」

あなたの時計だ、ダミアン」


アウレリアが息を呑む。


「でも……ダミアンさん、時計してなかったはず……」


ルークは頷いた。


「そう。

昨日の事情聴取の時、ダミアンは時計をしていなかった。

でも――時間を見る“癖”は残っていた」


ジュリアンも思い出したように言う。


「確かに……腕を見ていたな。

時計がないのに」




ダミアンは手首を触る




ルークは手すりの傷の写真を示す。


「手すりに残っていた金属は、

《グラン・オルロージュ》の時計の金属。

そしてダミアンは、

“傷がついたから外していた”と言った」


ルークはダミアンをまっすぐ見つめた。


「つまり――

あなたはミラさんと非常階段でもみ合いになり、

その時に時計を手すりにぶつけた。

傷がついたから、慌てて時計を外した」


ダミアンの顔から血の気が引いていく。


アリシアが震える声で言う。


「ダミアン……本当に……?」


レオンが呆然とつぶやく。


「おいおい……マジかよ……」


ルークは静かに告げた。


「ダミアン。

あなたがミラさんの“最後に手を握っていた人物”だ」


ラウンジの空気が凍りついた。


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