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ジュリアンとルークは並んで紅茶を飲んでいる
「あなた達兄弟なのね、ねぇ…みんなに似てないって言われない?」
ジュリアンはカップを置いて
「いや、母は俺と兄はそっくりだと言っていたぞ」
平気な顔をしていたが、ルークはうんざりした顔で
「ああ.アウレリア嬢よくわかってくれたね〜僕と弟は正反対の人間だ!全く似ていないよ」
と、これ以上言わせないとばかりにニッコリ笑った。
アウレリアはルークの笑顔の圧にこれ以上からかうのをやめた。
「それで、ジュリアンはどうしてここまで来たの?私の話をするなら家でもよかったんじゃないの?」
アウレリアもティーカップを持ってきて同席した。
「いや、まぁ家でもよかったのだが、少しルークに意見を聞きたいことがあってな。俺は警察官なんだ」
ジュリアンはカップを置き真剣な目を向けた。
「始まりは、ある女性の誘拐事件なんだ」
アウレリアは目を丸くした。
「誘拐された……女性?」
「実業家の妻だ。身代金を払ったのに戻らなかった。警察は大捜索をしたが、行方は杳として知れず。 だが、誘拐された女性をみたと思われる男が襲われた。その男の証言が事実なら、彼女はまだ生きている。なのに、捜査は行き詰まっている」
ルークは紅茶を一口飲み、灰色の瞳を細めた。
「……目撃者を襲ったのは、口を塞ぐためか。面白くなってきたね」
ジュリアンはむっとしたように
「面白いとはなんだ、誘拐されてもうすでに1週間になる。」
アウレリアは冷静に答えた
「誘拐されて、1週間??そんな長い時間犯人といたら犯人の特徴や顔なんかを覚えてしまう、すでにお金も手にしているとなると、奥さんが生きていると言うのは奇跡に近いわね」
ジュリアンはびっくりしてアウレリアの顔や全身をみて
「きみ、は、あれかい?あのほんとに子供なのか?」
ルークはジュリアンのアホ面をみて吹き出した
「アウレリア嬢、ジュリアンにこんな顔させるとは、素晴らしいね!もちろん2つの意味で。ハハハー」




