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翌日もアウレリアはセシルと行動した。
部屋へ招待されお茶をご馳走になることに
お部屋は落ち着いた雰囲気だが所々にカラフルな小物や可愛らしいぬいぐるみもあり、女の子の部屋だ
「セシル、美味しお茶とお菓子をありがとう、とても素敵なお部屋ね!」
「ありがとうアウレリア、そんなことないわ、少し子供っぽいと、兄弟にからかわれるわ、フフッ」
セシルはよく笑顔を見せてくれる様になっていた。
ベッドサイドのテーブルには、家族写真が数枚飾ってある。
アウレリアは一つ手に取り
「この優しそうな方がおばぁさま?」
「えぇ、そうよ。異国の文化にとても詳しいおばぁさまでよく、その話をしてくれていたわ!」
セシルは亡くなったおばあさまの話を楽しかった思い出として話してくれた。
その日の夕方、ルークのところを訪ねたアウレリア
「これと言って対した報告や、新しい情報はないわ、清掃員のラシードと友達になったくらいで」
と話しながら椅子に座り、話し終わると出された紅茶をいただきます。と小さく呟き一口飲み干す。
ルークは飲んだのを見届け
「お疲れ様。まぁそんなすぐに解決しないさ、あーそれと頼まれていた宝石だけどね。少し面白いことがわかったよ。」
ルークは書類を机に置き、紅茶を一口啜った。
「セシルの宝石はアレキサンドライトだった。昼の光では緑に、夜の灯りでは赤に変わる。
普通の人にはただの石に見えることもあるが、一部の地域では“皇帝の宝石”と呼ばれ、特別な意味を持つ」
アウレリアは目を見開いた。
「そんなに特別なものだったのね……セシルが高価じゃないと思ったのも無理ないわ」
ルークは肩をすくめ、灰色の瞳を細めた。
「面倒な調べ物だったけど、君の推理には役立つだろう。さて、これで犯人の目星はつくかな?」
アウレリアは綺麗な夕日を観ながら、聞こえないくらいの小さな声で
「…そうでないといいわ」
「ルーク、明日学校の中庭に来て」
ルークは何か感じとったのか
「あぁ、わかったよ」
静かな時間が流れたが、不思議と重苦しくはなかった。




