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異世界転生したら子供探偵やってみた  作者: 紬衣琉


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王都の大通りは朝から賑わっていた。露店には焼き菓子や果物が並び、通りにはブティックや文具店が軒を連ねている。

ルークは人混みを器用にすり抜けながら、アウレリアを引っ張っていく。


「まずは制服だね。きちんとした格好をしないと」

「助手なのに、学校に潜入するのは私だけなのね……」

アウレリアは小声でぼやいたが、ルークは聞こえないふりをしている。


制服屋では、濃紺のブレザーと白いシャツ、リボンが用意された。

鏡の前で着替えたアウレリアを見て、ルークは満足げに頷いた。

「うん、立派な転入生だ。これなら誰も疑わない」


次に文具店でノートや鉛筆を買い揃える。アウレリアは真剣に選んでいたが、ルークは退屈そうに店先の菓子をつまんでいた。

「……あなた、やる気あるの?」

「もちろん。君が潜入するための準備をしてるんだから、僕は立派な保護者だよ」


最後に本屋で教科書を手に入れ、荷物を抱えたアウレリアは大きく息を吐いた。

「これで準備は整ったわね」



ルークはもう少し買い物しようと、ニコニコしながら、子供服を取り扱うブティックへ入って行った



アウレリアは困惑しつつ

「ど、どうして?ここで何買うのよ?」


悪戯な笑顔を浮かべて、お店の奥のソファに座るルーク。当然かのように、店員を呼びつける。

「いいかな?この子に似合う服をとりあえず20着もらおうかな?良さそうなものを見繕ってあげてくれる?」


何も言わないのに、店員はルークに紅茶をだす。すっと受け取り、王都ならではの上品さで紅茶を一口

「試着して、着心地の良さそうなものや君の好みの服があれば、購入リストに入れてね」



アウレリアは店員に引きずられて試着室へ



次々と服を着せられ、鏡に映る自分を見てため息をついた。

──私は探偵助手のはずなのに、まるで人形みたい。


ルークは紅茶を優雅に啜りながら、丸サインを出す。

「いいね、これも買おう。君が事件を解決する時に、見た目も大事だからね」


アウレリアは呆れつつも、心の奥で少しだけ誇らしい気持ちを覚えていた。

──王都での新しい自分が始まるのかもしれない。

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