あなたのいない春
掲載日:2026/03/29
春がやってくる
あなたのいない春がやってくる
(去年と同じように過ごせるだろうか)
布団の中で丸くなる
猫みたいに寝込みたく
桜が舞いアスファルトを埋める
桃色の絨毯があちらこちら
(あなたの唇もこれくらい綺麗な色だった)
思い出してしまって
空を見上げた
今日はよく晴れていた
(あなたの瞳にもこんな青空が映っていた)
また思い出してしまった
思い出をつくりすぎた
空を、海を、山を、花を
何を見ても
あなたの顔が頭を過ぎる
(とっくのとうにあなたしか見えていない)
春がやってくる
あなたのいない春がやってくる
過ぎてゆく日々に身体を委ねて
また目を閉じて風に触れた
ご覧いただきありがとうございました。
日常に転がる、あなたの思い出。
誰かに届きますように。




