二次創作の話 その2
チャットGPTくんに任せっぱなしもあれなので、私の言葉でこれを語ってみよう。
使って思ったのが、現在行われているAIでの二次創作は、言葉の多重圧縮の作業なのである。
どういう事かと言うと、名前にあまりに複数の意味をAIがタグ付けするのだ。
例えば私の嫁艦である『艦これ』の叢雲を例に出そう。
私はnovelAIを使用しているのだが、彼女の事は『murakumo (kancolle)』で表記される。
イラストだとこれだけで、
銀髪
あの服
タイツ
サイドお団子+リボン
ムラクモチャンノミミノアーレ
がほぼセットでついてくるのだ。すげえ。
で、文章化の場合、その属性としてツンデレがついてくる。
これを『叢雲』という名前だけで表現しているのだ。
同時にミーム汚染についてAIくんは致命的なまでに弱い。
一例を出そう。
「イヤーーーーー!」
普通ならこれは女性の悲鳴だろう。
ところが、これを受けてAIくんはこう返す事がとてもよくあるのだ。
「Wasshoi!」
こうなったら出てくるのはニンジャである舞台はネオサイタマな訳で。
このミーム汚染をどうやって避けるかというのはAIを使って二次創作をする際には気をつけないといけない。
折角だからもう少しこの話を引っ張ろう。
このニンジャスレイヤーがあまりにミーム力が強くなった結果、見事なまでに消された作品がある。
『忍者タートルズ』である。
コミック、アニメ、映画になったのだが、ブレイクしたのが90年代という事もあって、ほぼこちらが出てくる事はない。
ついでに、世界が近いがゆえに混在するケースもある。
『対魔忍アサギ』である。
昔の話だが、一度試して対魔忍がオークに前後されそうになった所を、ニンジャスレイヤーがやってきて対魔忍を狩ってしまい、オークと作者(私)の目が点になった事も。
これは、ニンジャスレイヤーにタグ付けされている、『ニンジャを殺す』がある意味正しく作用した例である。
多分今同じことをすればちゃんとオークを倒して、その後で対魔忍を狩るか見逃すかと分かれるのだろうが、AIというものの特性が良く出る笑い話として披露させてもらおう。
さて、ここまで話してAIが現在二次創作上で何をしているのかというは理解してもらえたと思う。
もちろん、AIにもデメリットがある訳で、これ本当に最近クリティカルな話題が出たのでそれを提示させてもらおう。
『AIはジークアクスの映画時点でシイコ・スガイを出せない』
これは以下のポイントが含まれている。
AIは学習できる領域しか学習できない >> だから映画後の4話に出てきた彼女を書く事ができない。
AIはそのミームの強度によって学習が変わる >>一大ブレイクでSNSでバズったからこそ、彼女はAIに学習された。
これ書きながらふと思ったのか『Fate』シリーズの英霊の座。
あれ、何で未来の英霊がエミヤしか出ないのかと思ったら、まだその世界に認知されないからで、エミヤも出てきたのが第四次聖杯戦争、つまり衛宮士郎の物語の起点だからこそ出てこれたのかと一人納得した覚えが。
『Fate』シリーズの設定については細かく深いのでこの解釈で違う事もあるとは思うが、ここではこの説明が楽なのでこれで通させてもらおう。
これを前提に話を進めると、今後AIを利用したカルチャー分野の戦いは、概念争い、つまり言葉に多重の意味タグをつけたキャラクターを作れるかどうかが本当に大事になってくる。
己の作品になるが、大悪役令嬢時代において桂華院瑠奈の名前はそこそこ知られているのは、Twitterでバスり散らかしてくれた『拓銀令嬢』というパワーワードのおかげである。
このワードがあった結果、桂華院瑠奈という名前には、
悪役令嬢
お金持ち
金融関係に強い<<ココ
こんなタグがついているのである。
このあたりを見る事ができたのはある夫スレで彼女のAAができた時に私がどれだけ喜んだ事か……話がそれた。
なお、AIくんはキャラに対してタグ付けするので物語世界観については平気で壁を越えてくる。
するとだな。
こういう事が起る訳だ。
桂華院瑠奈は叫んだ。
「イヤーーーーー!」
「Wasshoi!」
ニンジャスレイヤーのエントリーだ!
だが、ルナ・ケイカインはカチグミお嬢様の気概でNRSを耐えたが、オークは、
「アイエエエ! ニンジャ!? ニンジャナンデ!?」
という悲鳴を上げ、腰を抜かして失禁する。
……強いな。お嬢様……
艦これ 叢雲
https://wikiwiki.jp/kancolle/%E5%8F%A2%E9%9B%B2
ニンジャスレイヤー
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%B9%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC
忍者タートルズ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%82%B8%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%BA
対魔忍アサギ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%BE%E9%AD%94%E5%BF%8D%E3%82%A2%E3%82%B5%E3%82%AE
衛宮士郎
https://typemoon.wiki.cre.jp/wiki/%E8%A1%9B%E5%AE%AE%E5%A3%AB%E9%83%8E
シイコ・スガイ
https://www.gundam.info/feature/gquuuuuux/character/32/