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ガディスタの丘  作者: ぽぱ~
5/9

~第1村人~

「あんた何叫んでんの?」

そこには肌が黒く、耳の長いボーイッシュな女性が嫌な顔をして立っていた。

ダークエルフというやつだ。プレイヤーによって栄えた後の村ではNPCは見かけず、ダークエルフを見たのは初めてこの村に来た時以来だ。しかし、どう見てもNPCではない。人間味が溢れている。この世界ではNPCしかいない上にNPCも普通に人間として生活しているのだろう。ゲームの中では決まった行動しかしていなかったが、この世界では違うということだ。


「すいません。迷惑かけました。亅


素直に謝っておく。なぜならここは魔物のレベルが最も高いエリア(ダンジョンを除く)。そんな危険地帯に住んでいるということは、レベルが高く、強いはずだ。

もちろんガディの敵ではないが、人間なので知能があり、そして強いダークエルフを何十人と相手してちゃ面倒くさいことになるだろう。


「あんたこんなとこで何やってんの?ここまで来れるくらい強いようにも見えないんだけど亅


「俺は旅人のガディです。ちょっと村に滞在できないかと思って来たんですけど。亅


俺と同じ境遇にあるプレイヤーもいるかもしれないので、わかりやすくガディと名乗ることにする。

これからしたいのは情報収集だ。この村はどこら辺にあるのか、この周辺には何があるのか、MMORPG『 ガディスタの丘 』と何が同じで何が違うのか知っておく必要がある。


「旅人って…あんた荷物もってないじゃない。まあなんにしても今はこの村に近づくのはやめといた方がいいわよ。今魔物が何故か大量発生してるの。この村には冒険者なんて来ないし最悪村を捨てることも考えるとか村長は言ってたわ。亅


まじか。ガディのダンジョンはこの世界で最高難易度のダンジョンの可能性が高い。また来るかもしれないのに近くに滞在出来る村が無くなるのは不便になる。


「俺はこれでも腕に自信があります。村がなるなるのは避けたいし魔物退治に参加してもいいですか?亅


「腕に自信があるって?まあここまで手ぶらで来れてるから嘘じゃないかもしれないわね。じゃあとりあえず村まで来る?亅


「はい。同行させていただきます。亅


「私の名前はラーニュよろしくね。亅

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