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初めての職場

数日が過ぎ、宰相様の使者の方に、仕事場所に連れて行かれた。そこは宮殿でお仕えしている人達の食堂で裏方の仕事だ。私にやれそうな仕事かもね。家に居たときは、お祭りだとか法事だの、なんだかんだと言っては人の出入りが多かった家だから、その都度母に料理を手伝わされたいた。此処なら私でも何とか働けそうだ。折角宰相様が見つけてくれた働き場所だもの、頑張るわ。

厨房を纏めているコック長は五十代のお腹が出た、見た目は怖そうだけど気のよさそう人。後15人位で、その中で女性は、私入れて3人皆忙しそうに、それぞれテキパキ手を動かしているので、邪魔にならない様に挨拶をした。私の職場だ。がんばろう。


「今日よりお世話になります。明菜です。」

「此処は、忙しい所だ!一々指図していられるか!」と一人の男が言った。

「仕事は、自分で探しな!」

「おおい!昼飯に間に合わんぞ!」

戦場のような有様で、誰一人気にかけてくれる者はいない。

そんな中で、若い男が明菜に声をかけた。

「おい!ぼやぼやしてないでこっちにきて、オニオンの皮でも剥けよ」

「すみません!」明菜は大きな袋のなかから、タマネギを取り出し皮をむき始めた。その後洗ったジャガイモを小ぶりなナイフ使って皮をむいた。

「何だ?お前、なかなか皮むきがうまいじゃないか!」


その若い男人の名前は、トム。2人目の私の友達になった。

明菜は少しずつでも、前に向かい進んでいこうと。帰れない時、自分の居場所があれば、きっと私は、生きていける気がするから。

私は、この厨房の片隅が、此処での居場所です。

3人目の友達は、同じ厨房で働くアンリさん、彼女は、農場の娘さんで、兄弟が6人もいる。1番上なので、私の事をいつも面倒を見てくれる。


頼もしいお姉さんだ。寄宿舎は同室なので、色々な事を相談している。

庶民の私はこの場所が好き、最初は無愛想で怖かったが今では、気さくに話しかけてくれて、私の事も少しずつ仕事を認めて迎えてくれている。

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