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明菜と宰相

私は、メアリーさんに呼ばれて、宰相様の部屋に向かった。ドアをノックすると、執事の人が招き入れてくれた。家具も壁も絨毯もシックなインテリアでどれを見ても高級そうだ。執事さんがソファにかけて少し待つようにと、部屋を出て行かれた。何だか凄く緊張してきた。高校受験の面接試験みたい。奥の部屋から、宰相様が現れた。


「明菜さん!どうですか?此処での生活には馴れましたか?」

「はい!皆さんとても親切にして下さいます。」

「そうですか!それは宜しかったです。」

「あの・・・・」と言い掛けた時、執事さんがお茶をワゴンに乗せて部屋にやってきた。そこで、話は途切れて無言で執事さんの入れるお茶を見ていた。二人分のお茶を用意して部屋から出ていく。テーブルの上には、香り良い紅茶にお菓子まである。


「さあ、冷めないうちにどうぞ召し上がれ。」

「はい、頂きます!」うう~ん!美味しい!香り、味、最高の茶葉だよねさすが宰相ともなると飲むお茶まで違うのね。やはり庶民とは違いすぎるわ。テーブルの上にある、お菓子も美味しそうだ。

「お菓子は、お好きでは無いですか?」

「そんなことはありません!好きです!大好きですよ!」

「では。どうぞ召し上がり下さい。こちらのお菓子も美味しいと思いますよ。」明菜は、マドレーヌのようなケーキを食べる!!バターと蜂蜜かな後引く美味しさよね!あまりの美味しさに3個も食べてしまう。


「明菜様は私に、何かお話があるそうですね?」

明菜はお茶とケーキのあまりの美味しさに、肝心の話を忘れる所だった。「はい!私に城の外へ出る許可を頂たいのです!」

「あの・・・これから先、元の場所に帰れないなら、もっとこの国の事を知らなくては、いけないと思うんです。本は読んでいても、実際自分の目で直に触れてみたいのです。この国は竜王様が、治めて居られるから、治安もいいと聞いています。髪の色で駄目なら、染めても私は構わないですから!それに、一人では絶対に行きません。アルさんと一緒に出かけますので、是非許可を下さい!お願いします!」明菜は頭を下げる。


「・・・・解りました。少し考慮しますので、後ほど誰かに、連絡させますので、今直ぐにとは、許可をだすわけには、まいりません。」

「解りました。吉報を待ってます!」

ペコリと頭を下げて、明菜は宰相の部屋を退出した。


何という事だ!!!アルと町に出かける?いつのまに二人で出かける様な仲になってるんだ?俺とした事が知らなかったでは済まされない!

まさか異世界の彼女が、陛下の<つがい>?そんな訳は無いはずだ。

しかし、今まで女性に対して何かをする事等無かった。彼女の事は庇護欲かもしれない?俺は何か見落としているのかも知れない。周りの者に聞かなければ!宰相は直ぐに侍従の人を呼ぶ。そして何かを依頼すると、思案しだした。


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