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初詣


4人が起きた時にはもう10時を回っていた。

「あ~、良く寝た~」

浩章が伸びをする。

「いいね~、まったり~」

篤も布団に絡みつきゴロゴロしている。

高志は有崎に向き微笑みかけ尋ねた。

「寝られた?」

高志の顔が近くにあることにドキッとしたが

「はい…夢を見ずに寝られました」

「良かった」

あの後、やはり寝るのに不安そうな有崎に高志は寝るまで

手を握っていた。

他の2人も微笑んでいる。有崎は恥ずかしくなり

「昨夜のお礼を兼ねてご飯の調理に入ります!」

と宣言した。

「やったー!お腹すいた~」

有崎はハイハイ!と起きて身支度をして調理に入った。

調理中、高志を見て夜の事を思い出し顔が少し赤くなる。

浩章が有崎の様子を見てすかさずキッチンに来た。

「良かったね」

浩章のニコニコ顔に、有崎の顔はますます赤くなる。

「ここに来たのは手伝いに来てくれたって事?」

笑っている浩章に言うと、え~兄貴パス!と逃げて

行ってしまう。

「ん?手伝うよ」

高志は有崎の横に立ち手伝い始めた。

篤は浩章の隣に行き

「なあ、結局2人は進展なしのまま?」

「だね~、冬真も妹ちゃんの事が解決しないとだろうし

 兄貴からは期待できないし…鈍感だし~」

「俺らでくっつけちゃう?」

「篤さんが入ると余計にごちゃごちゃしそうなので却下!

 でも、篤さんは冬真に兄貴取られて良いの?」

「ん~有君なら仕方ないかな、悔しいけど勝てそうに無い」

「そうなんだよ、冬真なら許す!」

篤はははは、と呆れたように笑う。

「出来ました!ちょっと胃に優しいメニューにしましたよ」

テーブルには野菜と豚肉のリゾット、茶碗蒸し、

鳥とキャベツのふわとろスープと美味しそうな料理が並ぶ。

「あ!茶碗蒸し!」

「ヒロが食べたいって言ってたからね」

「え~、ありがとう!良く作れるね!」

有崎は携帯を出して、検索すると料理の先生がいっぱい

いますから~、とにこやかに話す。

「でも、凄い!!!美味しい!」

篤は有崎の料理に感動していた。

「ねえ、初詣に行こうよ!」

みんなで有崎の料理を堪能していると浩章が言い出す。

「外寒いよ~」

篤は寒い寒いと言っている。

「検索してみるか…」

高志は携帯で検索すると近くにこの辺では有名神社が

あるらしい事が分かった。

「行ってみるか?」

高志の声に有崎と浩章が行く!と答える。

若者スゲーと篤が呟きため息をつく。

「篤さんはお留守番でもいいですよー

 神様に挨拶出来ない子はどうなっても知りませんが!」

浩章の言葉に行くよーと篤が答える。

「ヒロ、お母さんみたい」

と有崎が笑う。篤は口うるさい母親だな…と笑う。

食事を終えて身支度をして出かけた。


神社には多くの人で賑わっていて屋台もいくつか出ている。

「結構大きい神社だね、人も多い」

「ヒロ、迷子になるなよ」

「兄貴、俺もう24だよ大丈夫だよー…多分…」

ヒロの特技、迷子!1人で先に行ってしまい結果迷子になる。

お参りを済ませ帰ろうと歩いていると 

「あれ、冬真?」

「え?中嶋?」

有崎は高志たちに大学の友達です。ちょっと行ってきます。

と中嶋の所に向かった。

「どうしてここに?」

「いや、冬真こそ、俺ここ地元だよ」

「そうだっけ?俺近くのグランピングに泊まっている」

「そうなんだ、ん?で、どちら様?」

中嶋は高志達に目を向ける。

「ああ、会社の先輩になる人とその御一行」

「なんだそれ」

中嶋は笑う。その時ある事に気が付いた。

「もしかして…気になる人…片思いの人が居る?」

有崎は言うか迷ったが噓は付きたくなかった。

「……うん…」

「そうか、どの人?」

「……一番背が高い人…」

「優しそうな人だな」

「うん、凄く優しいよ……驚いたよな…同性って」

「少しな、でも…俺も同じだから…」

「同じ?」

中嶋は横に居る人物を紹介する。

「俺の彼氏…」

彼氏はどうも!と挨拶する。有崎も挨拶をする。

有崎はああ、そういう事!と笑う。

「冬真、後で話を聞かせてね。楽しんで来いよ」

「うん、お互いね」

有崎はまた!と言って高志の方へ戻って行った。

「冬真、凄くいい顔してる」

中嶋はふっと優しい顔で笑う。そして彼氏と人の波に

紛れていった。

「さあ、早く暖かい宿に戻ろうぜ」

「篤さん、本当に20代ですか?50代の間違いでは?」

「弟君!50代は言いすぎでしょう。酷いなあ~」

「ヒロと篤さんは良いコンビだね」

有崎は楽しそうに2人に言うと

「コンビにするな~」

と、2人から怒られた。


君の瞳に映る笑顔           ご覧いただきありがとうございます。

次回土曜日「旅の終わりは」になります。   次回もよろしくお願いします。

                           あらかると


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