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ある王様の話

これは後に出版された鳥種差別の中で行われていたある賞の最後の受賞者をモデルにしたある絵本から抜粋したものである。

その賞に輝いた鶏は幸せでした。

鶏としての誇りの象徴であるとさかを捨て去った事で、街を歩けばの同族である鶏たちに白い目で見られ、疎まれ、一人ぼっちになるけれどそれでもニワトリは幸せでした。

少なくてもそれ以上酷い仕打ちを受ける事が無いからです。

生活、もう飛べない鳥だからだからとか理不尽な理由で仕事を解雇されることも、身に覚えの無い罪を着せられる事もないのです。

ひとたび他の鶏の前に立てば、あったこともない他鶏からも暴言を浴びせられ、煙たがれるけれど、それでもニワトリは幸せでした。

他の鶏がニワトリにきつく当たるのは、別に意味何てありません。

彼らはただ、その賞に選ばれた鶏に日頃自分たちが感じている思いを、感情を、悲しみをぶつけているだけ。

この賞とはそういう賞なのです。

その賞に選ばれたニワトリは幸せでした。

ただ、ただ、心が壊れていくだけ、ひとりぽっちになるだけ。誰も信じられなくなるだけ。ただただ穏やかな日々を送るだけ……     それはただの生贄だったのかもしれません。

また一年後の同じ日に新たに選ばれた哀れな王様に引継ぐ時を待つだけ。

大抵その賞に選ばれた鶏達はその日を心待ちにしていました。

けれど、最後の受賞者だけは違いました。彼はこの賞に輝いた年からその賞が役目を終えるまでその受賞者であり続けたのです。

「子供は良いね。子供の親は僕が近づいただけでとても嫌がるよ。何もしてないのにさ。」


最後までご覧いただきありがとうございます。私はキング牧師のihavea dreamが大好きです。私はこの詩を読んだ時この作品を書こうと思いたちました。

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