6:告白
毎度の事ですが短いです。
「…で、何で名前知ってたのさ?もう聞いてたとか?」
Bランチを食べながら聞いてくる京。
神楽ちゃんには部屋で留守番をしてもらい、僕たちは学校に来て、講義を終えてから学食で食事をしている。
部屋を出るときも神楽ちゃんが僕たちにくっついてきて、行かせまいとしていたけど心を鬼にして留守番を頼んだのだ。
僕は手、京は服を掴まれた。
ぐずり方が可愛かった。
…………他意はない。
「いや…なんて言えばいいのか分からない」
「身につけてたものに名前が書いてあったか?」
連続で見た夢で……なんて言ったら、京に心の病院を紹介されるかもしれない。
「…あ、あぁ。実はそうなんだよ」
「へぇ〜」
京は興味無さそうに応える。
「…で、本当はどうなんだよ?」
誤魔化せてなかった。
「え?」
「え?…じゃなくて、本当の事話せよ」
溜め息をつき、言葉を続ける京。
「いや、今更だろ?考えてみろよ。カノジョとイチャラブかと思えば、出てきたのが年端もいかぬ少女。その手の趣味かと思えば、そうではない」
酷い言われようだ。
「熟専だし」
「違う!」
「……。まぁ、これだけ色々出てきて、今更何を隠し立てする必要があるんだよ?」
確かにその通り。
微妙な沈黙は気になるけど。
「…そうだね。……笑わないでくれよ?」
「これから聞く事を笑ったら、俺は今日半日をとんでもないドッキリ企画に付き合わされていた事になるな」
「…めで……」
「…ん?悪い、周りが五月蠅くて聞こえなかった」
「だから……ゆ…」
「ん?」
「夢で会った」
京が床に箸を落とした。
マトモな構成力が欲しいです。