五十六、陛下と謁見会談ス!
五十六はその日、皇居に居た。
勿論、陛下に謁見するためである。
一海軍将官である五十六が陛下に謁見するのは普通では出来ない。
だが・・。
グレーマンが陛下に具現し、五十六と語れ。
そう言い捨てて皇居に来れる事になったのである。
「山本閣下、陛下がお待ちです。」
「ありがとうございます。」
皇居の居室に案内され、時の天皇陛下に謁見。
さすがに陛下だけあって威厳がある。
だが陛下を私を見ると「山本よ、待ってた。」と・・。
彼がそう言うと辺りを遮断する空気が流れ、時間が止まる。
動いてるのは私と陛下と・・灰色男だけ・・・。
(天皇、山本、ご足労おかけした。天皇、私が山本を呼び戻したグレーマンだ。
まあ神の側近とでも思ってくれ。)
脳裏に響く声で全てが記憶されてしまう。
グレーマンの話は続く。
(天皇よ、先日夢枕に立ち貴殿に見せたのが今後10年以内に起こる戦争の全てだ。
今の陸軍拡大を止めねば帝國は終わる。
大陸の野望は捨てねば帝國は終わるのだ。)
(そう申しましても、天皇とは言え私も普通の人間。
今まで陸軍に進言しても無視されるばかりでした。)
(ウム、貴殿も苦労してるのは分かる。政府や軍部は腐っておるからな。
だから貴殿にも自己防衛の神力を永久貸与する。
貸し出し期限は貴殿が物故するまでだ。)
(良いのでしょうか・・。)
(軍部に反対され暗殺でもされれば終わる。貴殿は自己防衛に徹して軍部を抑えて欲しい。
山本は海軍の掌握と新鋭機開発や軍艦の開発。
そして士官の教育だ。)
((ははぁ~~!!))
私と陛下はグレーマンに与えられた神力を得て暗殺や共謀を事前に察知出来る様になった。
陛下にもスマホを与えて貰い、タブレットで全国の基地の監視。
陸軍は赤紙廃止を申し立て軍事費削減、並びに関東軍解体を宣言。
当然、陸軍首脳部は大反対して陛下を暗殺しようともしたそうだ。
だが我が海軍陸戦隊が皇居を防衛し逆賊として陸軍反逆部隊を殲滅。
海軍陸戦隊は山本が掌握、指揮し新鋭機関銃を配備。
逆賊陸軍を全て打ち倒し殲滅する。>陸軍は38式銃のみだった。
生き残りも全て逆賊として総員捉えられ打ち首獄門の処刑をされ陸軍の非道を帝國中に晒す。
陸軍首脳部は震えあがり陛下に帰順するも時既に遅し。
この事件で陸軍は一回解体され航空機開発や諸々の権利を取り上げられる。
首脳陣は全員、責任を取らされ更迭、先の犯罪に僅かでも関わってた幹部は官位剥奪の上、投獄。
満州入植者は帰国させ、山間部を与え田畑を開墾し農作業を与える。
陸軍解体で将来のクーデターの芽は全て潰す。
親独逸派や親露西亜派も全て追放。
皇居もあらゆる派閥争いから粛清。
時は昭和9年。
やっと陸の悪弊から帝國は逃れられたのであった。
クーデターを起こすのは全て陸軍です。
一回解体し自衛隊規模に落とします。