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人格形成は環境のせいで83

こんばんは。

ほぼ日記のような小説にお付き合いいただきありがとうございます!


最近余暇が、夜の晩酌の時間なので誤字脱字、そして物語のクドさなど自覚あります。

すみません。仕事の昼休憩に書く余裕が今ないんです。(涙)


そのうちシラフの時に最初からもうちょい手を入れていきますが、

初稿ということで、皆様編集者さんの気持ちで寛大にご意見、反応よろしくお願いいたします!

        ※


「私は帰らない。ーーでも母さんには生きてほしいよ、父さんと」

 だって子供って親を選んで生まれてこられないけれど、少なくとも夫婦は子供まで作るなら己の意思で共にいることを選んだはずだ。


 それなのにさ、子供はだんだん不仲になっていく親の夫婦関係を見せつけられるんだ。

 私には18歳まで成長したアセスとしての記憶があったから、親のいざこざを客観視することができたけれど、身近にいる真由が動揺しているのを見てきたから。いくら両親がそれを隠しても、子供は敏感に感じ取ってしまう。


「でもーー不仲になった発端は私のせいなのか?」

 ずっと両親の不仲の原因になったのが、普通ではない自分の存在ではないかと気になっていて、なるべく悠美に従順でいようと努めてきた。


 悠美は即答した。

「そんなわけない! お前……、今までそんなこと気にしていたの?」

「はい」

 刻一刻と永遠の別れの時間が近づくと、こんなにも素直になれるものだ。


 悠美と会話に集中している片隅で、木杉が深山みゆきが繋いでいる異世界への扉が閉じようとしていることを叫んでいた。


「私が亘と不仲になったのは、ただ話し合ったり、相談したりする時間が取れなかったから。父さんは大したことはないと、私のいうことをあまり真剣に聞いてくれなかった。私のいうことより、仕事の方の熱中していて! それって家庭より仕事が大事ってことでしょ?」

 悠美は体から感情を絞り出すように弁明した。


「母さん、でもそれって私が普通とは違ったから?」

「違う!!」

 また、悠美はすぐに熱を入れて否定する。


「親ってね、ーーううん、全ての親がそうだとは言い切れないから、私はね、どんなにお前が人と違ってていても……」

 言葉を詰まらせた悠美は、私に手を伸ばそうとしてそれを引っ込め、首を振る。

「出来た母じゃなかったかもしれない。お前に疎ましく思われていたかもしれない。ーーでも」

 大好きよ。

 何より大切。


「真由に対しても、子育て失敗したかもしれない。でも許して。母さん、将来貴方たちがお金に困ったりしないよう、父さんとなんとか上手くやろうとしたし、ただ……、普通の家庭を守りたかった」

 真由が死んでしまった時点で、それが出来ないとわかった。

 肩を落として悠美は苦笑いをする。


「母さん……」

 私は彼女が元の世界に帰る事すら蔑ろにして私のそばにいることを知って、気が逸った。

「もういいよ。母さん、早く帰って」

 どんどん彼女の姿が、冥府の亡者に変わり果てていく。とりかえばやされた生徒達は、なんとか木杉や蓮によって救い出されているのに、悠美はこの場を離れようとしない。


 思わず私は悠美の手を取って、走り出した。深山みゆきがつなぐ現世への世界の扉が閉じる前に彼女を元の世界に帰さなければならない。

 口で言ってもダメなら、連れていく!


 私は深山みゆきの元に向かって、母を連れ、冥府に病院ごと設立された階段を夢中で駆け上がっていた。


偽りの神々シリーズ紹介

「自己肯定感を得るために、呪術を勉強し始めました。」記憶の舞姫

「破れた夢の先は、三角関係から始めます。」星廻りの夢

「封じられた魂」前・「契約の代償」後

「炎上舞台」

「ラーディオヌの秘宝」

「魔女裁判後の日常」

「異世界の秘めごとは日常から始まりました」

「冥府への道を決意するには、それなりに世間知らずでした」

シリーズの8作目になります。


 異世界転生ストーリー

「オタクの青春は異世界転生」1

「オタク、異世界転生で家を建てるほど下剋上できるのか?(オタクの青春は異世界転生2)」


 異世界未来ストーリー

「十G都市」ーレシピが全てー

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