人格形成は環境のせいで6
こんばんは。
アセス放浪記に突入しました。
どうなっていくのか筆者ももうわかりませんが。
とりあえず大枠に向かって書いています。
皆様の反応を励みに続けます。
※
どうやら私は愚か者のようだ。
自分の能力の限界を知りたくて、地上では試せなかった力を冥府で試してやろうとしたら、見事に自分の魂(身体)ごとこっ端微塵に吹き飛ばしてしまった。
そしてそのまま、あっという間に魂が出入りする異空間へ落ちていく。
やはり地上で試さなくてよかったわけなのだが、魂がバラバラになったまま異世界へ転生したら、いったいどうなってしまうのだろうか。
しかも確か、私の身体の有効期限は7日から10日程度だと、ヨースケは言っていた。
この状態で、魂を寄せ集めて戻るのは至難の技ではないだろうか。
もし今私が人の身体を有していたら、足を組んで考える人のポーズになりながら、クルクル回転して時空の間に落ちていく。
魂はいったい幾つに分解されたのか?
一旦は分子レベルにまで散り散りになったが、時空の間を彷徨っているうちに、大きな塊のところに破片が吸着されるのを見て感じていた。
冥府を出る時には、魂はなんとか5つに集約されていて、私はほっと胸を撫で下ろした。
5つならなんとか回収、ーーいや再会できるのではないか、と期待したからだ。
『7日後には戻ろう!』
別れる他なくなった自らの4つの魂に、私は心の中で呼びかけた。
他の4つの魂も共鳴するように光りながら、別の時限に吸い込まれていく。
前途多難。
額に手をやったまま、私は選択肢すら与えられず異世界へ落ちていった。
そしてーー。
目覚めるとそこは衛生的な白い空間で、身体が思うように動かない。
目を開いているはずなのに、しっかりと視界を確認することができない。
何かが頭の上でクルクルと回っている。
まだ時空を彷徨っているのだろうかと錯覚するほどだ。
もどかしくて手をジタバタさせていると、大きな影が自分を覗き込んだ。
「あら? 珍しくぐずっているわね。おしめの時間かしら?」
女の人の声がした。
『なんだお前は!?』
「おぎゃぁ、おぎゃぁ」
女に対して問いかけようとしたが、自分の口から出た言葉のうるささに絶句する。
『女は苦手だ』
「おぎゃぁ!」
言語がおかしくなってしまっている。
苦手な女人の手が自分に伸びてきて、私は顔を背けるが、なぜだか身体の比率がおかしくて、顔を背けるだけで頭の重さに背中までそってしまって、女の腕の中から落下しそうになった。
「危い、危い! ちょっとじっとして暴れないでね。すぐおしめを替えてあげますからね」
『やめろ、私に触るな!』
あっという間に、無理矢理服を剥ぎ取られた。
「あら? おしめじゃないのかしら?」
女は首を傾げて、再び私をベットに寝かせた。
私は何が起こったのか分からず、ぜぇぜぇと肩で息をする。そして務めて冷静に、周囲の状態を確認した。
小さな囲いのあるベット。
そして頭の上で回るオモチャのようなもの。
赤子をあやしてくるような女の態度。
急に裸にされる屈辱。
置かれている状態は、なんとなく理解した。
理解すると同時に、私はショックで卒倒してしまった。
偽りの神々シリーズ紹介
「自己肯定感を得るために、呪術を勉強し始めました。」記憶の舞姫
「破れた夢の先は、三角関係から始めます。」星廻りの夢
「封じられた魂」前・「契約の代償」後
「炎上舞台」
「ラーディオヌの秘宝」
「魔女裁判後の日常」
「異世界の秘めごとは日常から始まりました」
「冥府への道を決意するには、それなりに世間知らずでした」
シリーズの8作目になります。
異世界転生ストーリー
「オタクの青春は異世界転生」1
「オタク、異世界転生で家を建てるほど下剋上できるのか?(オタクの青春は異世界転生2)」
異世界未来ストーリー
「十G都市」ーレシピが全てー