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貴方が落としたのは金の小野ですか?

作者: 羽希

久しぶりの投稿なのでリハビリがてらに投稿します。

森にある池には女神さまが住んでいるらしい。

友達がそこで斧を落としたら、代わりに金の斧を貰ったと自慢してきた。


羨ましい。


よし、僕も真似しよう。

家の中を探すと古い斧が見つかった。これを池に入れよう。


とりゃ。

ボチャン。


すると友達の言うの通り女神が現れた。

「あなたが落としたのは金の斧ですか?それとも金の小野ですか?」

「…」


「…」

「…」



「正直者には金の小野を差し上げましょう!」

「何も言ってないんですが!」


「え、っちょ。金の小野って何ですか?」

「ああ、すみません。説明が足りませんでしたね。金色の小野の事です」


補足説明0なんですが!?


「くれるというなら金の斧だけで十分です」

「はい。ですから金の小野をお渡しします」

「いえ、『小野』じゃなくて『斧』をください」

「…日本語の発音は難しいのですが『小野』で合ってますよね?」

「違います!」


あ、これ駄目だ。逃げよう。


「あ、こら!落とし物忘れてますよ~~~~(ドップラー効果)」


それからというものその池の近くを通るたびに女神は現れた。

「あ、斎藤さん!やっと来てくれましたか。金の小野をお受け取り下さい」

「いえ、僕仕事でこの池の近く通ってるだけなので、お気にせず」

っていうか僕の名前まで覚えてるし。



「斎藤さん!今日こそは金の小野を!是非!!」

「女神様…もう1年も経つのにまだあきらめてないんですか?」

「もちろんです!私は諦めませんよ!」


2年経ち、5年経ち…


「わかりました。わかりましたよ。アテナ様。僕の負けです。貰いますよ。金の小野」

「祐樹さん!やっとわかってくれたんですね!」


「…でもその代わりもう一つ貰います」

「わかってますとも!金の斧もお付けいたします!」


でも、これで私たちの関係も終わりですね…。

女神は寂し気に呟いた。


「いや、アテナ様。金の斧なんていらないですよ」

「えっ!じゃあもうひとつって?」


「あなたに決まっているじゃないですか」

「~~~~!」


こうして大人になった青年とアテナと金の小野は末永く仲良く暮らしましたとさ。


おしまい。

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