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鉄を目指して

乗り物のイラストは描けるから書いておくけど、人が描けないからキャライラストは付きませんので悪しからず。

新しい魔法を思いついた。

落ち着いて聞いてほしい。その名もなんと《マグネット》、読んで字のごとく磁石だ。


いやなに、《風》が圧力、《火》が温度・・・詰まりは分子の運動と振動なら、電子の運動・・・つまるところ《地》の魔法は磁力作れるんじゃね?的な仮説の元、いろいろ試すこと1週間(7日間)、[earth]系統の魔法を捏ね繰り回して出来ちゃいました。因みに石を操作する《ロックコントロール》や砂から珪砂を取り出す《シリカ》といった魔法も副産物として入手した。


突然誰にでもなくこんなことを話し始めたのには訳がある。



「なんか砂鉄手に入ったんですけどあのあの」



科学の実験とかで使う奴で棒磁石にくっつけて「髭みたいになってるーww」とかやっていたやつ、ワンチャン製錬できれば(マイクラ脳)、転移前の歴史の授業でヒッタイトが使ってたっていう鉄器具が使えたりしたりしないかな!?


とはいっても、自力で金属を作るには高炉などの大規模な設備が要求され、個人で動かすには―――サバイバル生活中の身にとっては―――どう考えても無理だろう。要はただの黒い砂を手に入れただけだ。おし、落ち着いてきたぞ。

なんでテンション上がってたんだろうと思うほどにクールダウンした。


あれ、魔法の力使って高温作ればイケんじゃね?

あっでもコークスっていうのが必要だったっけ。ありがとう工業モッド。コークスって・・・コークスクリュー・ブロー・・は捻りを加えながら殴る奴・・・そうだ、石炭を乾留して作る純粋な炭素で、で乾留とは何ぞや?確か蒸し焼きにすればいいわけで・・・木炭とかって使えない?純粋な炭素だよねこれ←作った


気が付いたらかまどに3m四方の面積を使ったけど、木炭を作れる焼き窯はできた。何を作ってるんだ僕は。


とtとと兎にも角にも、これで確か・・・1200度だっけか?まで加熱すれば銑鉄の完成。



無理じゃね?


確かにできなくも無いが膨大な魔力を使うことになる。一気に1200度分のエネルギーを使ううん、干からびて死にますね。


やめた。


でも諦めきれない。


 魔力を温存したいから、早急に《仮想脚》に変わる移動手段が欲しいところだ。台車とか車いすのようなものを作れないかな?・・・・・・・・・・砂に書いた高炉と転炉の設計図の作りかけを見てから考えると割と簡単な気がしてくる。


最初に作った車輪付き台車をMk-1と仮称しておいて、車輪付き台車を作るところから始めよう。

Mk-2,作成開始だ。




2輪だとどうしても接地点が直線状に並ぶ上、自転車のように常に高速で回転させてジャイロ効果を発生させるなんてことは出来ない。間違いなくあの時と同じように転げ落ちるだけの欠陥車になってしまう。

とすると、重心を車軸より下に配置して、起き上がりこぼしの原理でバランスを取った方がいいのか?

タイヤが小さいと車軸から重心までの距離を離しにくい、タイヤはできるだけ大きくしよう。


台形の側面に重心を下げるために厚くした底板、それに気を輪切りにした後に形を整え真ん中に軸穴を開けて作った車輪。組み合わせて・・・


接着剤無いんだった、代わりになりそうなもの・・・仕方ない、溝掘って接ぎ木するか・・・


やべっミスった、やり直し・・・


最初からもう一回だ・・・・


なんか違う・・・・・


「イラスト挿入」


できた、出来たぞ!作業時間は多分、丸4日の日中全てだから・・・40時間くらい?試行錯誤を重ねてできたんだ、きっと成功する!はず!Maybe,,,





 いざ乗車!


おっとっとっととっとぉ!?意外とバランス調整がむずい。重心を動かすと簡単にバランスを崩すうえ、前後左右にふらふらと移動して「イッ」~~っぅ~!あちこちにぶつける。


 あっ右のタイヤが飛んだ!?「うわっ」当然転倒した。「グギャ?(ナンダ?)」


目と目が合う~♪その瞬間敵だと気付いた~♪

「Noooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo!!!!!!」

「ギャアアアァアアァアァアァァァアァアァァァァ(イヤダーーーー)」



――――――――――――――――――


 おわかりいただけただろうか。

ゴブリンの方()逃げ出そうとしているのだ。ゴブリン集落との争いがこちらの勝利で一段落ついた為、ゴブリンに対して上位にいることが示されたので、ゴブリンはもはや敵対していない。こちらの姿が相手の目に留まった途端に相手の方から逃げてくれるのだ。

そのことに気付くのには洞窟にこもって作業していないでもっと外に出て、ゴブリンの反応を見ていないといけないのだ。


さながらキングコブラと鉢合わせした一般人に近いリアクションは、見ているものがいれば笑える光景だっただろう。


骨なしチキン呼ばわりなんてしないで欲しい、この残酷で容赦がない世界では臆病な方が生き残れる。


 因みに今回作った物はチャリオット(古代中国発祥の戦車)の荷台部分だけとでも言えばいいのだろうか?

安定性を獲得するにはタイヤがもう1つ必要で、3輪車・・・と呼ぶと何故か幼稚園児などがキコキコ乗り回しているイメージしか湧かないので、「トライシクル」としておこうか。今度はトライシクルを作成するべく、望の奮闘は続くのだった。


トライシクル・イメージ

「イラスト挿入」

プロットからの変更点:


青銅の下りを全カット

独り+魔法で簡単にできること以外を削除

VS原生生物の後半全て

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