光の旅路の先で
甘くて痺れる テレビジョンに映るロックスター
ノイズに紛れてさ ただ骸に変わる姿を 見届けて
悲しげな道化の 笑い声だけが 鼓膜を震わせて
だけど生きている証の 血は流れてる
狂ったジーザス あんた僕ら敗者の
代弁者だったはずじゃないのか
それが今や 玩具の広告塔だ
そんな嘆き 君は微笑んで受け止めてくれた
麻痺した心と体に 注ぎ込む君の その愛情が
揺らし 起こし 眠っていた僕を覚ましていくんだ
打ち捨てたマガジンの紙片に 書き残した遺書にも似ている
愛の叫びが 耳をつんざき 世界を駆け抜ける
光の旅路の先で
誰かと握手しては 誰かと別れて
時は去っていくけど 笑顔を交わした あの瞬間は消えてない
影の射した日も 顔を覆う日も
忘れずに残ってくれたんだろう
自分の間違いに ただ目をつぶって
流した涙 君は黙って受け止めてくれた
動かぬ 動けぬ僕の体に 注ぎ込む 君の情熱が
叩き起こし 本当の僕を目覚めさせたんだ
唾棄された 道端のガラクタも かつての誰かの夢の痕
だから 僕は この世界に希望を見い出していく
光の旅路の果てに
ジョーカーは手招きする 魅惑の世界へ
「ようこそ ここはすべてを忘れる場所さ」と
それは僕の求めたものなのか?
望んでいたものなのか?
一休憩でもしたら もう一度歩き出そう
光の瞬く場所を目指し もう一度
甘美で痺れる テレビジョンには誰一人
もう映り込んでなくてさ ノイズも晴れて そこには青空が
笑顔が切ない 夢のあの世界に 連れ出してくれるポーターなんて
もう きっと 多分僕には必要ないのさ
突き抜ける青空を見上げて 君の手をただ握りしめたまま
歩く この美しい地球を 抱きしめたままで
ガラクタと残骸に囲まれた 悲しき青春の名残よ
僕と君を 辛くも喜びに溢れた世界へ
一人の男が再生しだした 生まれ変わるその鼓動の中で
見える 君の泣き顔も笑顔も離さずに
光の旅路の先で
光の旅路の果てに