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作者: 芋姫

農場主のトムは、ベッドの上で何度も寝返りを打った。


今は夜中。 しかし、目が冴えてしまって眠れない。


「・・・・・・・・・・・。」


・・・・・・そうだ、羊を数えよう。



古典的なやり方かもしれないが、早速ためしてみることにした。


「羊が1匹、羊が2匹、羊が3匹、羊が4匹・・・・。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・88匹、89匹・・・・90匹。  なかなか、良い感じである。


しだいにウトウトしてきたトムは、100匹を数えたところでこのまま眠ることにした。


そしてついに。


「100匹。」


言い終わるか言い終わらないかのうちに、トムは眠りの世界に入っていった。


******************************************************************************************************************


朝方、目を覚ましたトム。


まだ外は白じらしていて朝日は昇りきっていない。


そんな中、なにやら外が騒がしい事に気が付いたトムがカーテンを開けると、牧場の敷地内はゆうに100匹はいるであろう羊の大群でひしめきあっていた。








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