オープニング・ゼロ
前書いていたものの手が止まりまして、これを書いてみました。
多分、途中で倒れます。きっと。
よろしくおねがいしますm(_ _)m
追伸
相方の龍安が消えました(泣)
作風が変わっているかもしれません
サンサール帝国皇宮のとある一角。
――会議室第0番
「なぜ、私なんだ!青春に婆はいらないだろ!」
「自然に入り込め、かつ、同い年に見えるのはあなたしか考えられない、ライ総隊長。いや、ミネルバ・イリアス総隊長」
「私は、すでに、百は過ぎてんだ!しかも、あんた達よりも先にあの学園に入ってんだよ!」
「見た目は子どもにしか見えねえわ!問題はないはずだ!」
「なんだとぉ?そして、本性出したな、このクソ宰相!」
金髪のエルフの少女――ミネルバと漆黒の髪の貴族――この国の宰相がいがみ合っていた。
「ちょっと、ストーップ!ミラもディアス様もいい加減にしなさい!まったく、なんで二人して突っかかるのよ〜!」
「「知らねえな!/知らないね!」」
「相変わらずだな、総隊長さんは」
「怖いもの知らずとはこのことだね〜。アハッ」
「笑い事じゃないだろ…、」
周りも呆れているほど。というか、ミネルバの暴言は不問にされているし、ある意味で感心されている。
「ミネルバ総隊長の考えもわからなくはない。ココもレオナルドに付いて行くからな。ただ、彼はまだ未熟だ。危ないときに手を出せば良い」
「ココだけだと、もしものときが心配なの。ねぇ、お願〜い、ミラちゃん」
「なんだったら、愚息の鼻をボキボキに折ってきてほしいな。最近、調子乗ってやがるから」
「アハッ。僕の子どもたちと研究をしてくれたら、なお嬉しいね」
「あ〜………。はいはい、そういうことか。護衛ついでに仲良くなって、ついでに、悩みとかをなんとかしてほしいってことで?」
「「「「「(アハッ。)そういうこと(よ・だ)」」」」」
はぁ……。ミネルバはため息を一つ吐き、考える。
(待て。これをしている間の仕事はどうなるんだ?)
「仕事は送る。特殊な方法でだ」
「まじかよ!書類仕事だけだけどさ〜。現場とかには行かされないよな?」
「緊急性がない限り」
緊急性があれば行かされるんだな……。知ってる。宰相はそういうやつだわ。
「無いとありがたいけどね。ま、いいわ。引き受ける」
「ほんと?!ありがとう〜」
皇后が抱きついてきたが、ミネルバはまんざらでもない様子だ。
「どうせ、引き受けなくても、入学はさせるつもりだろうし」
「わかってるな」
「先帝も似たようなことしやがったし。もしかしなくても、皇族って、そういうもんなの?」
「どうだか。まあ、息子たちを頼みましたよ」
「このミネルバ、命に代えてでも遂行いたします」
ミネルバはビシッと最高位の礼をとった。
「詳しい設定は、これだ。読んでおいてくれ」
「ココにも伝えないとな~。めんどくさいけど」
宰相から分厚い資料の束を(いやいや)受け取った。こんなにもあんのかよ。よく考えたな。
「君が“ゼロ”に所属していると知っている者にもこのことは通達してある」
「つまり、おじいちゃまやおばあ様、父さんに母さんもです?」
「そうなるな。まずいか?エルフの族長の孫だろ?」
「別に。何かあれば、協力してもらうし。で、こんなけ?仕事に戻りたいんだけど?」
「ああ、もうないな」
「それでは、お先に失礼いたします」
ミネルバは最高位の礼をとり、会議室を後にした。
――執務室ゼロ
「ただいま戻った。悪いな、任せてしまって」
「おかえりなさいませ、代表。いえ、代表の補佐として、副総隊長として、当然のことです」
出迎えたのは、一人の男性。ミネルバと同じく、黒装束に黒ローブだ。
「あんた、模範回答しか返してこないな。つまらん」
「と言われましても……」
困惑した部下を尻目に自分のデスクに腰を下ろす。
「なんかさ、皇太子の護衛任務を任されたみたい」
「護衛任務、ですか……。学園に?」
「そ。何十年も前に卒業したのにさ。よりによって、現在の理事長、同級生よ!?」
「あぁ……」
「ま、いいけどね。ふ~ん、偽名、『ミラ・ゼネル』だってさ。知っておいてよ、ビラン。それと、ココ」
ミランダが顔を上げれば、茶髪の少年がちょうど、入ってきた。
「何の話でしょうか、ライ総隊長」
「ああ、私も護衛に学園に通うことになった。で、その偽名は『ミラ・ゼネル』。ま、会ったら初対面面で。よろしく」
「あ、はい。あと、報告書です」
「ん、受け取ったよ。戻って構わない」
「失礼します」
きっちり礼をしてココは部屋を出た。
「というわけだ。私がいない間の職務を頼む。こっちにも仕事を送ってくれるらしいが」
「了解しました」
ミネルバは満足したように頷き、また、資料に目を落とした。もちろん、ここからの報告書も。
どうでしたでしょうか?
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