4/25
+1
「おっすー、野薔薇姫」
優とのお喋りを遮って、軽率な挨拶とともに現れたのは、これまた軽率そうな男。
「おはよ、槍桜」
「元気なさげか?生理か?」
「うるせぇよ、あと、サラッと女子扱いすんな」
「ねえ、野薔薇。この人は?」
「ああ、コレは……」
「コレとは随分な挨拶ですね」
「ああ、もう、うるさいな。コレは腐れ縁で」
「ふーん、仲良いんだ」
つまんなそうに目を細めてそう言われても勘違いだ。
「そんなふうに見えるか?」
「うん」
「うーん、不服」
「アハハ、君、不服だってさ」
嫌味に聞こえない爽やかさ。
距離を詰める上手さ。
最強か?