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通学路
やたら楽しそうだな。
ぱぁっと笑う優の破壊力はやばい。
キャーキャーと黄色い声援が幻聴じゃなく本当に聞こえてくるからね。
優の隣を歩くのって、なんか不思議だ。
背も高くてカッコよくて。でも乙女に憧れる乙女だ。
優は無遠慮に自転車のカゴに鞄を入れる。
いや、いいんだけどさ。そのカバンの中に俺の昼食もあるんだよな?
「ちゃんと、昼を持ってこなかった?」
「ああ、うん。作ってくれたんだろ?楽しみにしてるよ」
「ええっ!?そうか。そっか」
素直な気持ちを伝えたのに、酷く驚かれたな。
そんなに約束破るやつに見えたのか?それはショックだな。




