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オイトマ
「余ったね」
普通に1人前を食べてなお、結構な量がある。
おかしなテンションのまま作りすぎたね、やっぱり。
「まあ、明日の弁当といこうじゃないか」
「本当にいいのか?」
元々、そういうつもりで作ってたとはいえ、いいのかなという気持ちが無くはない。
冷静に考えてみたか出会って1日経ってないからね。
「遠慮するな、寂しくなる」
「そっか、分かった」
優が寂しそうにそう言うから、俺はもう甘えさせてもらうしかない。
親になんて言うかだけは考えておかないといけない。
絶対に根掘り葉掘り聞かれるからだ。
「ふふん。明日のお昼が楽しみだな」
「ちょっと気が早い」
はにかんで、楽しそうな表情はふにゃふにゃと柔らかくて、年相応に見えるし、かわいい女の子そのものだった。
「んじゃ、そろそろ帰るよ」
「もう行ってしまうのかい」
「泊まる訳には行かないからね」
「別にいいのに」
「……なら、明日も一緒にいよう。それで良いだろ?」
「……分かった。我慢する」




