表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
血影の勇者の後日譚~失われし≪天職≫と新たな冒険録~  作者: 影月命
第1章「天職破り≪ジェネシス・ブレイカー≫」
4/4

第4話 エラクスカ姉妹

「何が言いたいんだ?俺は今も十分かっこいいだろ。むしろ以前に比べてヴィジュアルの良さは倍増したぞ」


そう。俺はこの世界に転生してから変化したことがある。

魔王討伐の合間に色々あって俺はあるさがを背負うことになったんだ。

その印として、俺の左の前髪には赤いメッシュがかかっている。

そして俺の双眸は右眼が漆黒、左眼が深紅のオッドアイだ。


「あんた、それ本気で言ってんの?」


ライカから軽蔑するような冷淡な眼差しを向けられる。


生憎俺は臆病な者で、そんな表情で見つめられたら萎縮しちゃうんだな。

だから俺の容姿の自画自賛はもうこれ以上しないことにした。


でも俺の発言のおかげか否か、さっきまで不穏な空気を放っていたこの空間が、ほんの少しだけ和んだ気がした。


「お姉ちゃん、少しチカゲくんに厳しすぎない?」


そんな言葉をライカに向けながら俺たちの前に姿を現したのは、ライカと非常に顔つきが似た美少女だった。

ただライカとの相違点は、髪色だけだ。

彼女の名前はエリカ・エラクスカ。

青藍色のショートヘアで前髪は純白のリボンで左右に結わえられている。

澄んだ色白の艶のある肌はもはやアートと言っても過言ではないだろう。

顔の容姿が姉のライカと瓜二つなのは、流石血の繋がった姉妹と言ったところか。


エリカの性格はライカと対照的で、温和で優しい。

その上、上品で謙虚、さらに包容力もあり面倒見がいい。まさに淑女しゅくじょだ。

後、手先が器用で女子力が高い。


それに比べてライカときたら、短期でガサツで大雑把。

後、デリカシーがなく無神経で野蛮で破天荒な性格だ。


少し俺が脚色して表現した部分もあったが、大概はライカに該当してる。

ただエリカのは誇張してない。全て真実だ。



ライカとエリカは血縁者だというのに、どうしてこうも性格が真逆なのだろう。

これは世界の………否、宇宙の神秘だ。


しかしそれを言葉に出すことはない。

言ってしまえば、後々面倒なことになるからな。

トラブルはできるだけ招かないようにして生活するのが俺のモットーだ。


「エリカ………逆にあんたはチカゲに甘すぎるのよ」


ライカが嘆息しながら、呆れた表情でエリカに反論する。


「チカゲくんだって日々努力してるのよ?」


俺を板挟みにし、対峙する二人。

おいおい。俺をこの修羅場に巻き込むなよ。

……ってこの修羅場を作った元凶は俺か。


ってことは、俺が責任持ってこの二人の口論に終止符を打たなければならないのか。


憂鬱な気分に苛まれながら静かにため息をつく俺。

俺は二人の口論を止めるためにソファから立ち上がった。




  

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ