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血影の勇者の後日譚~失われし≪天職≫と新たな冒険録~  作者: 影月命
第1章「天職破り≪ジェネシス・ブレイカー≫」
2/4

第2話 勇者召喚

「って!」


地面に叩きつけられて意識を取り戻す。

目を開けると、衝撃的な光景が目に入った。


例えるなら、ファンタジーだ。


中世ヨーロッパのような城にいる。

前にはローブを着た痩せこけた男の人たちが手と手を合わせながら立っていた。


俺の寝ている地面には、魔法陣が光を発しながら時計回りにゆっくりと回っている。

ここは………。


この状況……もしかして、俺こいつらに召喚されたのか?

いや、そんなわけないよな……ドッキリか?

でも妙にクオリティが高い。

しかもなんで俺なんかに………。


えっと俺は…………そうだ!

俺、車にはねられて、死んだんだ。

服装はさっき着ていた服のままだ。


俺、死んだんだよな。

でも、傷はどこにもない。

服も汚れていない。


てことはやっぱり転生?いや、でも違うよな。

十八歳のままだし。じゃあ召喚か?


「おぉ、勇者様、どうかこの世界をお救いください」


「こ、ここは………ど、どこだ…?」

「ここはエグルカ王国の城の中でございます」

「いや、国の名前言われてもいまいちピンとこないんですけど……」


「俺ってなんで召喚されたんだ?」


「この世界を救うためです」


話を聞くと、どうやらこの世界は、魔王によって支配されているらしい。

このエグルカという国も、魔王に魔物を召喚されて、被害にあっているらしい。


その被害を阻止するために、俺は勇者としてこの世界に召喚されたようだ。


「こちらです。勇者様」


言われた通りにローブの男たちについて行った。

連れてこられた場所には玉座に座っている国王が立っていた。

本当に被害にあってるのか?

服には豪華な装飾品がたくさんついている。

でも、ローブを着た人とかは貧しそうだ。

なんかいやな予感がする。


裏切られたりとかしないよな?


「その者が召喚された勇者か」

「えっと……はい」

「勇者よ、そこに立て」


言われた通りに俺は国王の前に立った。


「名を名乗れ」

「えっと……俺は紅千影………です。歳は十八歳」

「ふむ、クレナイか。ではステータスを見て、今のレベルを確かめるんだ」

「ステータス?」


ああ、これか。

なんか視界の右下にアイコンのようなものがある。

俺はそのアイコンに意識を集中させると、黒い板状のものが表示された。

色んな数値が書かれている。


―――――

紅千影

職業:勇者

属性:火、水、風、氷、雷、光、闇

レベル:10000


HP:1000000

MP:∞

攻撃:500000

防御:300

知識:5


スキル:鑑定

―――――


うん、ツッコミどころだらけでどこから突っ込めばいいかわからないな。


何?俺チートなの?

レベル上げていく感じじゃないの?

それにMPのこのマークはなんだ?

無限って意味なのか?

MP無限ってどういうことだよ!

チートすぎやしないか?

後、HPと知識の差が激しすぎな。


「確かめたか。では冒険の中で仲間を集め、レベルを上げていくがよい」

「え、これ以上あげる必要ある!?」

「ん?ちなみに今のレベルはどれくらいだ」

「えっと……一万です」

「なるほど、一万か………って、えぇ!?」

「「「一万!?」」」


その場にいた全員が声を上げた。

あ、これ内緒にしておいた方がよかった感じ?


「伝承によると、レベル1からだと言われていたのだが……どうやらそれは間違いだったようだな」


よかった。とりあえずなんとかなったようだな。




「では、仲間を集めて冒険するがよい」

「わかりました」


国王に礼をし、城の門を抜ける。

やっぱり仲間は冒険者じゃないとな。

戦える人じゃないと意味がないからな。


お金は国王から援助金の金貨500枚を貰ったから、武器とか防具は大丈夫だな。

ちなみにこの世界の貨幣は銅貨、銀貨、金貨の三つだ。

日本円だと、

銅貨……100円

銀貨……1000円

金貨……10000円

くらいだ。


「とりあえず、仲間を集めて魔王を倒すか」


なんかワクワクしてきた。

なんか不安な気もするけど、俺は絶対にこの世界を攻略してみせる。

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