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逢いたい見たさは恋の咎  作者: Lurz*
会うは別れの始め
1/2

01

何気ない日常が、ふとした瞬間から非日常に変わる事もある。


例えば、余所見をしていて工事中のマンホールに落ちちゃった時、とか。


気付いた時には真っ逆さま。


私は、悲鳴を上げる間もなく落下した。



「あれ、あんまり痛くない?」



痛みに備えて固く瞑っていた目を、そろりそろりと開けてみる。


目の前には、端正な顔を不機嫌そうに歪める男の人が居た。


と言うより、その彼の上に落ちたみたい。



「重い」


「ひええ、ごめんなさい! 直ぐに退きます」



慌てて飛び退くと、その男性は服についていた葉っぱを叩いて立ち上がった。


マンホールに落ちたのに、どうして森の中に居るのだろうか。


私のすぐ後ろには、赤い鳥居が一つ建っている。


何だか、神々しい雰囲気を感じる場所だ。



「お前、名は」



男の人は眼帯をしていない目でこちらをじっと見つめ、問い掛けてくる。


無言の圧力に耐え切れず、私は恐る恐る名前を告げた。



天音彩葉あまねいろは


「そうか、俺は伊達政宗だ」


「…………え?」



さらっと聞き流すところだったけど、伊達政宗ってあの独眼竜の伊達政宗だよね?


こんなに男前だったんだ……、って違う違う!

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