Aという人
初投稿イェーイ(調子乗りましたすいません)
どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう
風は私の傍をすり抜け、流水の如く流れ去る。目の前には流星の様に、センスの欠片も無い表現を用いるなら、プラズマ溶接のように。私の視界には火花が、星が、散っていた。
どうしようも無い!!!……そんなどうでもいい事考えたい訳じゃないんだよ…!!
私には癖がある。例えば、テンパると瞬きが多くなって、鼻がツーンとして、自然と涙ぐんでしまう。例えば、独り言が多くなる。キリが無い。余計考え込むのが嫌だけど、いっぱい、目一杯考え込んでしまう、これも私の癖。走る、走る、走る。考えないように、どんな顔をしているか分からない自分を隠すよう、腕を前に、顔を下に向けて。
やってしまった…あぁもう!!
私は、今先ほど、恋文、もしくはラブレターなるものを出してきたところだ。それだけではそんなになることも無いだろうにって?まあ、続きを聞いて欲しい。なんとなく察する人も居ただろうけど、見られた。見られちゃいけない人って訳じゃないけど、見られた。元より恥ずかしがりだから、今私はこうして目に光が、頭に閃光が迸ってる。頭がクラクラして、目がグルグル回る。涙が零れる。胸が痛い。鼻も、多分赤くなってるだろう。痛い。酸素が足りない。苦しい。辛い。それでも走る。
自分の家に着く頃には、髪や服は乱れ、顔はもちろんグチャグチャ。顔は真っ赤で息は上がりっ放しだった。そのまま自室のベッドにダイブ。枕に顔を埋めること数分間、息が落ち着いてくると、思い返すのは今日の事だ。自分にとってラブレターを出すというのがどれ程の事だったか。見られてどれだけ恥ずかしかったか。どれだけ、どれだけ。
枕を濡らすのは私の血。心から流れ出す、私の血。どこかの本で読んだ、涙は元は血であるという文言、私はそれを心から流れる血だといつも思ってる。瞼をぎゅっと閉じて、これ以上血を流さないよう、心を落ち着けて。
体勢をうつ伏せから仰向けにする時には、すっかり疲れて眠ってしまいたくなっていた。
学校行きたくないなぁ…
そんな事を思いながら、眠りについた。月のまだ出ない、薄暗い、でも不思議と綺麗な夕暮れだった。
私の名前がまだだった。私は彩奈。伊能彩奈だ。
A fin.
あらすじは特に無いです。はい。今回のAですが、髪は腰あたりの長めで160cm程度、眼鏡なしという設定です
初投稿という事もあり恐ろしく短く、更には拙いと…
取り敢えずあらすじ(作者の戯言)に萎えず読んでいただけると嬉しいです。
一応短編ですが、A to Zで何本か書くので…
連載なのか?とか思ったりしますが…まあちょこちょこやります。