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話し合う女子高生

話し合う女子高生8

作者: つなまよし

A子「明日の体育プールだといいなー!」


B子「でも天気予報だと明日は一日中雨らしいよ。」


A子「えー、たしか雨だと卓球でしょー?つまんないよー…。」


B子「そうか?私は結構好きだぞ?」


A子「だってどんなにラケット振っても球に当たらないしー。」


B子「まあ好き嫌いは分かれるかもかもな。そんなに卓球が嫌ならてるてる坊主でも作っとけば?」


A子「この季節はいつも吊るしてます!」


B子「既に実践済みだったのか…。」


A子「プールのためたら普段の努力は怠らないよ!」


B子「普段の努力ってただてるてる坊主吊るしただけだろ。」


A子「そうだ!B子ちゃんもてるてる坊主を作ってよ!そうすれば2人分で効果も2倍になるよ!」


B子「えー、めんどくさいよ…。」


A子「あーあ、B子ちゃんが作ってくれなかったら明日の私のテンションは最低になるんだろうなー…。」


B子「テンションが最低になるとどうなるんだ?」


A子「まず授業中はずっと眠っています!」


B子「ほぼいつも通りだな。」


A子「次にB子ちゃんのお昼ご飯を半分食べちゃいます!」


B子「いつもの2倍か。」


A子「そして最後にB子ちゃんの家にお泊まりに行きます!」


B子「ああ、また来るのか。この前置いていった服ちゃんと持ち帰れよ。」


A子「それでもなおてるてる坊主を作る気は無いのですか!」


B子「ないない。もっと凶悪な事しないと私の心は動かないよ。」


A子「き、凶悪なことって…たとえば?」


B子「そうだなー…。たとえば教室のガラスを全部割るとか。」


A子「ひっ…。」


B子「他にも、タバコを吸うとか。」


A子「うっ…。」


B子「それから、暴力事件を起こすとか。」


A子「うっ…うわーーーーん!!!!」


B子「うわっ!ど、どうしたんだよ突然泣き出して!」


A子「だ、だって!B子ちゃんがそんな不良になっちゃうなんて!」


B子「な、ならないから!ただ例を挙げただけだろ!」


A子「もうてるてる坊主作って何て言わないから…元のB子ちゃんに戻ってよー!」


B子「ああもう!わかったよ作ってやるから!だから泣き止んでくれ!」


A子「ほ、ホントに?B子ちゃん不良にならない?」


B子「ああ、ならないならない。」


A子「よかったー!B子ちゃんが不良にならないでくれて!」


B子「初めからそう言ってたんだけどな…。」


A子「なんだか泣きすぎちゃって喉が乾いちゃった…。」


B子「おごってやるよ。私のことで泣かせちゃったみたいだしな。」


A子「ホントに?それなら私ポカリがいいな!」


B子「あー、お前いつもポカリだったな。」


A子「この時期は熱中症に気を付けなきゃだもん。」


B子「水分補給は大事だもんな。さあ買いにいくか。」


A子「食堂がもっと近くにあったらいいのになー。」







A子「プハーッ!これだよこれ!私の体に栄養が満ちていくよー!」


B子「そんな風に飲んでもらえたらポカリも喜んでるだろうな。」


B子「そういえば、さっき泊まりに来るって言ってたけどいつ来るんだ?」


A子「いつにしようかなー!今日直接行っちゃおうかなー!」


B子「あー…悪いけど明日以降にしてくれないか?」


A子「あれ、なんか用事あった?」


B子「べ、別に用事は無いんだけどな…。」


A子「あー!もしかして、部屋のお掃除サボってたでしょ!」


B子「……………はい……。」


A子「まったくもー!いくら独り暮らししてるからってお掃除をサボっちゃダメだよー!」


B子「し、仕方ないだろ…。一人だとどうしても気が緩んじゃうんだよ…。」


A子「しょうがないなー、また私が片付けるの手伝いに行くよ!」


B子「い、いや…。そんな、一人でなんとかするよ…。」


A子「遠慮しないでよ!さっきのポカリで元気100倍だもんね!私に任せてくれればすぐに終わるよー!」


B子「ほ、ほんとにいいのか?」


A子「さっきからそう言ってるでしょ!泊めてもらうんだからそれぐらい当然だよ!」


B子「そ、そうか?それなら遠慮なく手伝ってもらおうかな。」


A子「そうだB子ちゃんも掃除する前にポカリ飲んで元気100倍になったら早く終わるよ!はい、ポカリあげるね!」


B子「え…?」


A子「それじゃあ私は一旦家に帰ってからお泊まりセットを持って行くねー!」








B子「………。」




B子「………。」




B子「………。」




B子「ゴクッ。」




B子「………。」







B子「甘酸っぱいな…。」






作者は卓球が大好きです!

むしろ泳ぐのが苦手でした…。



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