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英雄志望  作者: かず
第一章 中央大陸編1
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第4話 旅の始まり

 先生にイリルとアカ呼ぶように頼んだ。


「おじさん、禁書だって言うのに国は動かないんですか?」

「どうやら、国はまだ把握していないらしい。逆に、もしバレてしまったら、アメリスさん達が殺されてしまう可能性がある」


 国の機関に頼もうと思ったがどうやら無理そうだな。クソ、北部なんてここから順当に行けば1年はかかるぞ…


「北部連合の移動手段は?」

「恐らくテレポートかと」


 テレポートか……テレポートとはかなりありがちで誰でも使える魔法のように思うかもだが、この世界では第一魔道士しか使えない究極の技だ。


 この世界の第一魔道士なんて国に保護されてしまい、殆どいない。テレポートを使うには国に協力を仰ぐしかないということだ。


「アルマ!」


 声のした方を見ると、そこにはイリルとアカの姿があった。


「おじさん達が誘拐されたって本当か?」


 アカが俺に向かってそういう。アカの言うおじさん達とは俺の両親のことだ。


「あぁ、本当だ。だから俺は父さん達を追うために北部大陸へと向かう」


 俺がそう言うと、イリルが驚いた顔をして話し始めた。


「北部大陸って……アルマ、本当に行くの?」


 なんだ、その反応。北部大陸ってなんかあんのか?


「北部大陸って、この世の曲つて言われてる場所だぞ?」


 アカが、俺にそういう。北部大陸ってそんなに険しいところなのか?


「わかったアルマ。私もついて行く。アルマ一人でなんて行かせられないよ。ね、アカ?」


「そうだな、今すぐに出発するんだよな?」


 アカが俺にそう問いかける。え?北部大陸ってそんなにヤバイところなの?なんか行く気失せてきたんですけど……


 でもここでヘタれるのは流石にまずいか。


「あぁ、今日中には出発する予定だ」

「分かった、じゃあ一旦部屋に戻って身支度をしてくるよ」


 俺達はアカの一言で解散し、一旦部屋へと戻った。


「これからどうしたものか……」


 俺は部屋へと戻り、地図を広げた。


 この世界には5つの大陸がある。まぁ単純に北部、東部、南部、西部と中央の五つの大陸で構成されている。

 俺達が今いるのが中央大陸の南の方だから、ここから馬車と船を乗り継いで行く予定だ。

 俺はとりあえず、地図にルートをメモし、荷物をまとめ始めた。


「あ、これ……」


 俺が荷物をまとめていると、一つのブレスレットが出てきた。

 このブレスレットは俺が入学するために家を出る当日、ミカにもらったものだ。


「絶対助けるからな……」


 俺は荷物を持って集合場所である共同スペースへと向かった。


「あ、アルマやっと来たな」


 そこにはアカの姿があった。


「よう、イリルは?」


 俺はイリルがいないことに気づき、アカに聞くと、どうやら休学届を出しに行ったらしい。


「ルートはもう考えてあるんだよな?」


 アカが俺にそう問いかける。


「あぁもうバッチリだ」


 俺は右手でグッドマークを作りながらそう言う。


「おーい!アルマ!アカ!」


 大荷物を背負ったイリルが俺の元へと駆け寄ってくる。


「おぉイリル……ってなんだよその荷物!」

「色々と大事なもの入れてたらこうなっちゃって…」


 イリルは大荷物を置いてそう答える。


「少し置いてこい」


 俺がそういうと、イリルは渋々了解して自分の部屋へと戻っていった。

 俺とアカはその間に馬車の手配をするため、馬車の乗合所へと向かった。

 

「アカ、とりあえずここから馬車で2日ほどの場所にある街に向かおう」


 俺はアカにそう言い、なるべく安く、早く到着する馬車を探しに向かった。

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