表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

何を書こうか

作者: リン

生暖かい心に

吹きすさぶ

風が強く強く

押していく

揺れる花びらに

張りつめた糸が

わたしの中指から伸びて

引き合っている

そして

誰かが通り過ぎるたびに

それは絡まって

解けなくなっていく

壊れた思考回路を

治すすべはなく

壊れていない思考回路を

どうしたらいいか

悩んでいる

糸が切れる

その瞬間

わたしはのけぞって

心と体が外れていく

その間を

生暖かい風が

吹いていき

口笛をならす子猫が

横を通り過ぎて

その音楽だけが

傷の痕跡となって

わたしの心に

刻まれる



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ