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輪廻血戦 Golden Blood  作者: kisaragi
第五章 Last Day Of The Month
41/111

第ニ夜 sweet moon

  ケイは立ち上がる。

 家主の英治が戻って来ないので、リビングに出ると一人の青年がいた。

 ブレザーの制服を着た明るい髪色の青年は見覚えがある。


「上杉純太」

「うぁあああ!? 金髪のお姉さん?」


 キッチンの戸棚から何かが大量に溢れる。


「これは……」

「カップ麺だよ。お姉さん……兄ちゃんの……」

「やはり、情報は共有しているのですね」


 明るい髪色の青年、この世界では中学生の上杉純太。英治の弟だ。彼は人懐っこい笑顔で言う。


「全部じゃないさ。何事もプライバシーは必要だしね。どうしたの?」

「お腹が空きました」

「……え?」

「考えていたらお腹が空きました」

「そ……そう」


 純太はおどおどとケイから数歩離れた。


「そんなに怯えなくても。手に持っている物は美味しいですか?」

「……え? カップ麺知らないの?」

「見たことはありますが、食したことはありません」

「……食べる?」

「……はい」

「じゃあ、好きなもの選んでいいよ。色々な味がある」

「では、このうどんで」


 ケイはその一つの、うどんのカップ麺を取り出し掲げる。


「おっ、渋いね。待ってて、今、お湯を用意するよ」


 ケイはリビングの上、カップ麺を目の前にして座っている。


「……五分」

「それにしてもビックリだ。カップ麺食べたことないなんて」

「普段は愁一さんが料理をしています。彼はお米が好きですから、気になる様ですけど素通りです」

「あの優顔の兄ちゃん料理も出来るの?」

「あれは一種の趣味です。私も出来ますので、あまり簡易的な即席の食事はしません」

「そっか、そうなんだ。ウチは男ばっかりだし、仕事人がほとんどだから、食事はあまり一緒に食べないんだ」

「……その、英治さんは?」


 一瞬、名前で呼ぶことを躊躇ってからケイは純太に尋ねる。


「今、冥界に報告しているからさ。朝には戻ると思うよ」


 ケイは純太との距離感に悩む。聞きたいことは色々あるが、どこまで頼って良いのか分からない。上杉の人間である以上、彼もまた外見年齢より遥かに生きていることになる。


「……その、前から思っていたのですが、似てないのですね」


 ケイはまず簡易的な話題の会話をすることにした。


「ああ、切れ目は母さん似なんだ。英治兄ちゃんは母さん似で俺は親父似。髪の色も性格もね。三男の公貴兄ちゃんと長男の尋也も母親似かな」

「なるほど」

「母さんは冥界一美形だったから、美形で羨ましいよ」

「しかし俳優の上杉寧人がいるじゃないですか?」

「そうなんだけどさ! やっぱり兄ちゃんはモテる訳」

「……相当?」

「勿論さ。年上キラーなんてふざけて呼んでるけどね」

「あの……貴殿方の母親は……」


 ケイはおずおずと尋ねる。


「一応、冥界の偉い人になるかな。地獄の偉いさんだっけ。偉すぎて母親って感じしないけどね! だから男系ってことにしてるんだ」

「……そうでしたか」

「母親……っていうより、作られた、が正しいけど」

「作られた……」


 会話はぽんぽん進んで目まぐるしい。ケイが呆然としていると純太が叫ぶ。


「あ、もう五分経ったよ!」

「本当ですか?」


 純太に簡単に作り方を教わり、ケイは食べた。不思議な味がした。以前、愁一が作ったうどんとは違う味だ。


「どう?」

「美味しいです」

「良かった。本当はちゃんとしたものを作ってあげたかったんだけど、それは今度ね」

「いいえ。とても不思議な味がします。しかも簡単でお手軽」

「そうそう。それがカップ麺の魅力」


 二人はしばらく無言でカップ麺を食べていた。ふと、時間が気になって見上げると時計がない。ケイは己の持ち物がほとんどないことを思い出す。制服のポケットの中にも何もない。

 うどんを食べ終え、片付け方を純太に習って終えるとまたすることがなくなってしまう。


「……私はどうすればいいのでしょう」


 そんな様子を眺めていた純太は言った。


「ケイさんのしたいようにしたら?」

「私の……したいように……」

「記憶が全部戻った訳じゃない、ってことね」


 純太は冷蔵庫から麦茶を取り出し、コップに注いでテーブルの上に置く。ケイは従ってその席に座った。


「どういう意味ですか?」

「兄ちゃんはね、全魂送師と狩師の記憶にプロテクトを付けた訳。重要な記憶ほど厳密に、記憶と力を結び付けたんだ」

「何故……そんなことを?」

「過去の自分を乗り越えた時プロテクトは外れるようになってるんだ。つまり、どんな狂った過去の記憶を持っていても時間をかければいつか真の己に戻れるんだ。当時は画期的なプログラムでね」

「……画期的?」

「そりゃ、転生制度と血統制度を採用した際の一番の問題だったからね。地獄が出来る遥か以前の霊の処置、地獄の管轄外の聖人の処置は」

「つまり、私のような、ということでしょう」

「否定はしないよ。けど、言いたいことは違う。ケイさんは一番大切な記憶を喪失したままだ、ってこと」

「一番大切な記憶……愁一さんの事でしょうか」

「もうちょっと考えようよ。だって、一番大切な記憶だよ。簡単に、誰が、どう、なんて分かると思う?」

「……上杉純太。貴方は知っているのですね」

「……本人が言わないなら言わないよ。ただ、不憫だな、って」


 純太は一気に麦茶を飲む。もう話すことは何もないのだろう。


「ただいま」


 英治の声がした。ケイは玄関に向かって苛立ちを抑えながら歩く。


「良くも放置してくれましたね!」

「いや、アンタが必要そうな物を買って来たんですけど……」


 幾つかのスーパーの袋を手渡される。中には簡単な部屋着やら、シャツやらが入っていた。


「下着はどうすればいいのでしょう」

「……はぁ。中に入ってます。デザインに文句は言わないで下さい。他に必要な物があるなら言って下さい」

「……軽い監禁ではないですか」

「そうっすね」


 英治はほとほと疲れた様子で家の中に入った。すかさず、純太が寄ってくる。


「よく女性物の下着なんて買えたね」


 すごい、と英治を称賛している。


「大型スーパーには女性物の無地のフリーサイズ、ってのがあるんだよ! もう懲り懲りだ。あのスーパー絶対に行かない」


 と、スーパーの袋を押し付けられる。


「しかし、そうは言っても。ここには男性しか居ません。私が生活するには不便が多過ぎます」

「……後で自分で買い物に行ってくれ」


 英治は自分で買い物に行くことを諦めたらしい。


「それで? 私はどこで生活すればいいのでしょう。家を見る限り、貴殿方の部屋、リビング、キッチン、以外に空き部屋はないですね?」

「……リビングのソファ」

「ええ。構いませんよ。しかし、誰かが帰って来る度に私が対応するということです。メイドの真似事ならばやりますが、やはり相応の服が必要です」

「……に、俺が寝るんで俺の部屋にでもいて下さい!」

「構いませんよ。しかし、家主である貴方が外で寝る、というのは可笑しくはありませんか?」


 英治はもう返す言葉が無いのか、気力が無いのか、玄関でガックリと力尽きた。


「じゃあ、どうしたいんすか!!」

「どうも、こうも。今まで通り過ごせば良いでしょう。私は私で勝手にします」

「……はぁ?」

「つまり、外出以外は」


 ケイは英治に屈んで近付いた。


「私は貴方に興味が湧きました。貴方が愁一さんを観察すると言うなら、私は貴方を観察することにします。ただ、ここにいるのも暇ですし」

「興味って……」


 英治は呆然としている。


 結果、ケイは勝手に英治の寝るベッドの中に潜り込んで来た。


「もうちょっとマシなデザインは無かったのですか?」


 ケイの服は白いシャツしか無かった。

 英治は後ろを向いたっきり、振り向く気はないらしい。

 黒のシャツは英治に良く似合っていた。彼は本当に黒が良く似っている、とケイは思う。簡易的なベッドは狭い。


「男が一人で下着買えるだけで勲章ものっすよ」

「シャンプーもスースーするんですけど」

「上段はメンソールです。シャンプーも後で好みの買って下さい」

「同じ男性なのに愁一さんの生活と全く違うのですね。彼は、確かに身だしなみに気を使いますが……なんというか匂いが」

「……匂い?」


 もぞり、と英治が動き、少しこちらを向いた。


「ええ。彼の家着は袴ですし、朝は滝に打たれ、瞑想もします。基本石鹸ですし、自然の匂いがします」

「……何となく分かる」

「けれど、何故でしょう。貴方は、とても懐かしい。不思議な匂いです。ずっとそう思っていました」

「……」


 英治は何も言わない。英治には愁一に対して悪意のようなものはない。それは、そこだけは一連の行動でケイにも分かった。本当に観察をしているのだろう。他は英治は言う気はなさそうだ。ならばやはり自分で探るしかない。ケイはこの、懐かしい匂いの正体を知りたかった。己がおそろしく不完全であると実感した。


 彼女が目覚めると、英治はもう既に部屋にいなかった。ケイはこれまでの生活ならばケイが目覚める頃には朝食が出来ていて弁当を持って学校に行くだけだった。

 しかし思い出してみれば今は夏休みだ。時間が気になって英治の部屋の時計を見ると朝六時だった。

 少し早い気もする。

 しかし、愁一の起床時間とさして変わらない。

 ケイは着る服がないので、簡単な部屋着でそっと部屋から出た。部屋から出ると人の気配がする。

 ゆっくり、リビングに向かう。


「起きるなら、起きると言って下さい!」


 いるであろう、英治に向かって叫ぶと大人数の視線を感じてケイはドアをそっと閉じた。


「おはよ~」


 そんな彼女を無視して純太が扉を開ける。


「な、何で……こんなに」

「ああ、ウチって基本防音だから分からなかったんだね」

「防音……それにしても、もう少し服をどうにかしたいです」

「それなら、はい」


 扉の隙間から、かさりと紙袋が幾つか尋也から差し出される。

 ケイはそっと中を覗いた。


「……着替えるので、覗いたらぶっ殺しますよ」

「嫌だな……そんなことしないよ」


 どうだか、と信用に欠ける瞳で兄弟達を見つめ、ケイは扉を閉めて英治の部屋に戻った。

 紙袋の中身を見ると、愛らしい女性物の服が幾つか入っている。日本のブランド物らしいが、一つ取り出した白のワンピースは透ける様子もなくデザインは悪くなかったので、それを着ることにした。

 洗面台には歯ブラシとコップは孤立して置いてあるが、やはり足りない物は足りず、電動の髭剃り、歯ブラシなど、見たことがない物があった。洗面台は意外と綺麗で、タオルは引き出しの中に綺麗に丸まって入っている。

 仕方なくケイは顔だけ洗って再びリビングに戻った。


「おはようございます」

「あらら、本当にお姫様がここにいるんだね」

「お腹が空きました」

「……え?」


 尋也がケイを凝視している。


「ケイさん、よく食べるみたいだよ」

「霊力が空っぽじゃん。英治、放置したな」

「……」


 英治は視線を反らす。おそらく、この一番偉そうな鳶色の髪の男が長男の尋也だ。

 ケイは全員と会話したことはないが、どんな人がどれぐらい、いるのか。ぐらいは把握していた。男ばかりの五人兄弟。


「調整に問題はなさそうだし、別に放置でいいんじゃない」


 そう言ったのは眼鏡の男、公貴。そうなるとケイの席がない。しばらく考えてケイはキッチンに立った。


「悪いね」

「いいえ。することがありませんから」

「じゃあ、スープを頼もうかな」


 俳優、上杉寧斗に言われケイは頷く。しかし、こうして見ると、上杉寧斗は案外、特徴がない。長い髪の優男、という言葉が一番しっくり来る。

 ケイは得意の野菜のスープを作るため、髪を纏めて野菜を切った。


 朝食は雑多だった。朝は忙しいのか、それぞれが好き勝手にしている。ケイは急遽用意された椅子に座り、ぐるりと全体を見渡す。


「尋也、寧斗、公貴、英治、純太。五人兄弟は分かりました。しかし、生活がバラバラです」

「そりゃ、仕方ないさ。警察官と俳優と学生だぜ」


 公貴が眼鏡の位置を直しながら言った。


「私は暇です。全員揃う時は私が食事を作ります!」


 ケイの言葉に、兄弟は静まる。


 とは言うものの、兄弟、ましてや一家が揃う時なんて早々なく、ケイは仕方なく作り置きが出来る料理を冷蔵庫と冷凍庫に保存した。煮物が多くなるが仕方ない。しかし、家族、兄弟一人一人と会話する機会は多くなる。歳上達は何かとケイを可愛がり、色々な物を買って来てくれる。

 兄弟達の話によると、英治は音楽室と呼ばれる防音の部屋に隠りっきりでほとんど出て来ないらしい。さすがのケイも苛立つ。勝手に監禁しておいて全面無視はない。その部屋の扉を強引に開くと、英治はピアノを弾いていた。


 知らない曲だった。


 真っ白な部屋には様々な楽器があり、英治は壁際で美しい曲を奏でていた。


 何故か、制服でスルメイカを食わえながら。


 それは余りにも不釣り合いで、似合わず、可笑しいのに奏でる曲が美しいせいでどうでも良くなる。


 曲が止まった。


「ドアは閉めろ。響くだろ」

「その曲は?」


 ケイは扉を閉めながら問う。


「ドビュッシーの月光」

「綺麗な曲ですね」

「好きなのか?」


 ケイは頷く。英治は幾つかの曲を奏でた。


「同じ作曲家ですか?」

「ああ」


 途中で話しかけても文句も言わず、間違えることもなく、楽譜もないのに美しい旋律だった。

 ケイは英治にこんな特技があるなんて知らなかった。


「他にも弾けるのですか?」

「まぁな」


 と、ケイも知っている曲を簡単そうに奏でる。


「趣味は絵だけではなかったのですね」

「器用貧乏とは良く言われるよ。射撃は特技でいいのか知らんけど」

「確かに、貴方は器用貧乏の苦労人ですね。何故、イカを食べているのですか?」

「こういう時は硬い物がいいんだよ」


 そういえば、英治は極度に甘味類が苦手だ。普通なら、こういう時は飴を舐めたりするのだろうか。


「お茶、飲みますか?」


 ケイは持って来ていたほうじ茶を差し出す。英治はくいっと飲んで、ケイを見つめる。


「……何か?」

「いや、獅道といた時はそんな顔、したのかと思って」

「……はぁ!?」


 ケイが文句を言おうとした瞬間、唇と唇が触れて呆然とする。イカとほうじ茶だ。最悪の味がしそうなものなのに、何故か甘い味がしてケイは英治の肩を掴んで引き剥がす。


「……っ、何を」

「なんで、獅道とはこういうことをしなかったんだ?」


 湯飲みが床に転がる。


「……はぁ?」

「期間は十分にあった。こうなれば霊力の譲渡も可能だったろうに」


 ケイは返答に困って黙る。


「そんなの、分かりません」


 愁一に拒絶された、だなんて言えない。


「本当に?」

「その言い方、貴方は知っているのですか?」

「おおよそ。聞いたら後悔するぜ」


 英治はケイと向き合う。


「……私は愁一さんを恋愛対象として見ていない。彼もまた、私を恋愛対象とし見ていない」


 ケイは何故か、すらすらと言葉が出る。


「分かってたのか?」


 ケイは頷いた。


「私は愁一さんとは一ヶ月以上一緒にいても恋なんてしなかった。なのに何故、私は貴方に恋をしているのですか」


 頬が熱かった。英治の表情は優しく、ケイの髪を撫でる。


「恋なんて一瞬でしようと思えば出来る。一ヶ月以上一緒にいても恋が出来ない時もある」

「……私と貴方は以前から知り合いでしたね」


 英治は頷いた。


「何故、どうして、私の記憶を!」

「どうしてだろうな。忘れちまったもんは仕方ない」

「はぁ!? 仕方ない、で済ますのですか! 貴方は私なんてどうでもいいと……」

「愛してるよ」

「……っ!!」

「今更、言うのはこっ恥ずかしいけどな、記憶をリセットする前から」


 英治は椅子をくるりと回してケイと向き合う。ケイは何とも言えない感情に襲われた。


「私の記憶を戻して下さい」

「無理なんだ。俺でも、俺だから無理なんだ。そりゃ、何でも出来る訳がない」

「……何で、記憶もないのに私は貴方に恋をしているのですか」

「それは俺も知りたいね」


 英治の抱擁をケイは拒まず受け入れた。

 妙な懐かしさと、高揚感に支配される。


「私の記憶が無くても。貴方は私を愛してくれるのですか?」


 英治は何も言わず頷いた。


「狡いです」

「そうかもな。記憶をリセットしておいて、ただ、待ってるなんて狡い」


 ケイは英治からの口付けを拒まず受け入れた。途中で腰が抜けたケイを英治は抱き寄せる。


「狡い。記憶を消して、あんなに馬鹿にして、騙して、貴方はただ私を見守っていただけですね?」


 英治は頷く。


 その夜、防音室には誰も入らず、誰も出ては来なかった。


 薄手の白いタオルケットと英治の体に身を包んだケイは小さな窓から月を眺める。


「憎らしくも、私、こういうことは多分初めてではないのでしょう」

「分かるもんなのか」

「相手は貴方ですね」


 英治はぷいっと顔を逸らした。

 ケイは苛立ち、英治の胸板をぽこぽこ殴る。


「記憶を戻して下さい!」

「だから、俺でも無理なんだって。大勢の魂送師と狩師の記憶をリセットしたんだ。それぐらいの枷はあるんだよ」

「狡いです! 貴方は知っているのに! じゃあ、貴方は私の何処に惹かれたのですか!」

「お前だけだったからさ」

「……え?」

「機械みたいに仕事していた俺に話しかけたのはお前だけだったから」

「……きーおーくー!!」

「まぁ、自分で頑張れ」


 英治は優しく、ケイの頭をぽん、と叩いて撫でた。


 悔しいが、愁一のあの時の行動は正しかったのだ。ケイの愁一に対する感情の方向性は間違っていた。


「私はずっと、貴方が好きだった。貴方も同じように。ならば、よく愁一さんの側に置きましたね。私が心変わりしたらどうする気だったのですか?」

「それはないさ。俺は獅道先輩を信じている」


 英治は言った。




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