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上毛新聞2月13日付け朝刊「記者め~る」より引用

『見出し1:火災の苦しみ再認識』

『見出し2:工場、自宅失った夫婦』


『1月9日に富岡市富岡で起きた火災で、自動車部品製造工場と併設する自宅を一挙に失った小林輝男さん(71)、正江さん(65)夫婦が13日、市内の借家で新しい生活を始める。火災から1月。夫婦は立ち直りへの一歩を踏み出すが、事後処理などに追われ、仕事や家計の先行き見通しが立たないという。

「貴重を持ち出すとか何も思いつかなかった」。出火時、家にいた正江さんが外に炎が上がっているのを発見して。慌てて119番通報したが「早く来て」と叫んで住所と社名を言うのがやっと。家庭用ホースの放水では歯が立たず、熱気にあおられ避難した。

 50年近く営んだ工場や、長男一家を招くため風呂を改修したばかりの家が、一気に炎にのまれた。現実感がなく、しばらく顔のやけどにも気付かなかった。そのまま1週間入院した。

 2人は新しい住居を確保したが、年齢を考えると工場の新設に踏み切れない。だが働かないと生活は苦しい。輝男さんは「この年でこんなダメージを受けるとは」と目を潤ませた。

 県消防保安課によると、2015年(速報値)の県内の火炎880のうち建物火災は421件。一件一件に当事者の苦しみがあると再認識した。火を良く使い空気が乾く時期は続く。火災が一件でも減るように願うばかりだ。

                            (富岡支局 高野聡)』


 以上が、2月13日付け上毛新聞朝刊の該当記事の引用である。この短い文章の中で、誤った情報は幾つあるだろうか。実情を知る家族や知人で間違い探しをしたのが、あまりに多すぎたため、ゲームにはならなかった。

 

 感情は一切省き、事実と異なる記述を目立つ所から挙げていこう。

 

 まず、見出し2から間違ってる。

 『工場、自宅失った夫婦』

 実際は、工場、自宅ともに失ってない。

 上毛新聞誤報伝二話で書いた通り、工場自宅は半焼かそれ以下の損傷で、我が家とは違い原型を残している。しかも自宅に関しては修理して住む予定で、表現するなら精々燻蒸された程度だ。まず、これが一つの誤りである。


 次に『自動車部品製造工場と併設する自宅を一挙に失った小林輝男さん(71)、正江さん(65)夫婦』という記述であるが、先に挙げたように夫婦は『工場と併設する自宅を一挙に失って』はいない。


 三つめ、これも同様の指摘であるが、『50年近く営んだ工場や、長男一家を招くため風呂を改修したばかりの家が、一気に炎にのまれた』という部分、一気に炎になどのまれていない。炎にのまれたのは我が家であり、前述のとおり、k氏の自宅はせいぜい炙られた程度の損傷だ。


 火災が発生したk氏の工場、少々火がついただけの耐火構造のk氏の自宅、火が燃え移り、全焼した我が家……、どうやらこのT氏なる記者、この三棟の関係を混同しているらしい。


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