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上毛新聞誤報伝 -火事顛末記の1-  作者: 山の下馳夫


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20/25

太田市職員ゲーム大会優勝をいち早く報道した上毛新聞の取材能力は素晴らしいと思いませんか

 2016年9月28日、上毛新聞は珍しく自らの非を認め、紙面に謝罪記事を掲載した。御存じの方も多いとは思うが『太田市役所の臨時職員がフランスのゲーム大会で優勝した』という上毛新聞の報道が、事実無根であったという謝罪である。


 この新たな誤報記事誕生の背景には、記者が取材対象から聞き取ったことを鵜呑みにし、勢いのままに仕立て上げるという上毛新聞社の取材姿勢が存在する。その取材姿勢によって被害をこうむった経験者からすれば「ああ、いつものパターンね」と思う所であるが、どうやら世の人々にとっては上毛新聞のこの姿勢、いや、取材手段は中々斬新と感じられるらしい。


 『フランスのゲーム大会で優勝』という報道が全くの嘘だったという一連の顛末は、扱う内容がインターネットを活用する層にとって身近なものだった。そのため

ネットを介して瞬く間に日本中に、市の職員の嘘と、上毛新聞の取材能力の見事さを伝える事となったわけだ。しかしながら、正直この問題に関しては、両者ともに批判を受けるのはいささかかわいそうに思える。


 職員の発言を受けた上司や職場が、最初に優勝した際の公的な記録などを確認していれば、そもそも会見など開かれなかっただろうし、会見の真偽を上毛新聞社の社員に見抜けとは無理な話である。

 何しろ彼らの中でも優秀な若手記者である、あのT記者(3話あたりを御参照下さい)であっても、富岡市に住まう他人の家を全焼させてなにも悪びれないk氏の妄言を鵜呑みにして感動コラム化してしまうほどである。彼らのような無垢な人々に市役所様の会見を疑うことが果たしてできようか、いやできまい。新生児に留守番と宅配便の受け取りを頼む程度には無理難題と言えるだろう。


 ネットの書き込みに「新聞社なのに裏をとってなかったのか」という旨の、至極真っ当で切れ味鋭い指摘があったが、上毛新聞の取材体制を知ってる身からすれば「え、逆に上毛新聞社が記事の裏をとる新聞社っていう認識が存在したんだ」と思う所存である。これはちょうど群馬県民が県外の人に上毛かるたの文化ってかわってるねと指摘されて戸惑うのと似たような、ある種の錯覚である。


 というわけで、新聞社と市役所以外に被害者がでなかった上記の幸福な誤報事件に関しては、皆さん一度忘れて頂き、この誤報伝で書いてきたような本格的な上毛新聞社の誤報被害に目を向けて頂ければ、誤報の被害者としては幸福に思います。

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