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LinK  作者: 及川有紀子
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LinK12




ぼくの名前は長谷博貴。アダ名は「博士」

国語や体育は苦手だが算数や理科は得意で、テストはいつも90点以上だ。

両親はアンドロイド研究者で、開発にも関わっていた。

そんな両親と一緒に新型アンドロイド開発に携わるのがぼくの夢だった。



その日はテストで100点をとれた日で、両親に早く見せたくて、ぼくは学校が終わると友達と遊ばず、すぐに家に帰った。

早く、帰ってきて。時間だけが過ぎた。それでも両親は帰って来なかった。



100点のテストも今はどこに仕舞ったかも分からないし、アンドロイドなんか大嫌いだ。

人のためにとつくられたものは、ぼくにはなんの意味も成さなかった。



それでも、


(子供が産めないから、来てもらったの、)

(機械とか、人間とかじゃないの、大事な家族なの、)

(親切にしてもらったわ、ありがとう)


アンドロイドを必要としてくれてる人がいるから、両親はつくってきたのだろう。だったら、ぼくのやるべき事は。



おじさんとおばさんに頼んで、この学園に来たんだ。



新しくアンドロイドをつくるには、ぼくだけじゃ足りない。

技術も、知識も。


それでも。




待ってくれている人が、いるなら。

ぼくは、こたえたい。











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