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夏生詩集3

条件反射

作者: 夏生

大丈夫?


はい、大丈夫です


問題ない?


はい、問題ありません


困ったことはない?


はい、ありません


痛いところはない?


はい、ありません


不安なことはない?


ないです


普段と変わらず

いつも通りに

見えました


歪んだ眼

剥き出しの悪意に

囲まれて

たったひとり

阻まれていた

ことは

何人も

見ていたのに

知っていたのに


救いの手は

スマホに吸い付き

耳は流行りの音楽で

塞がって

言葉は画面の言葉に吸収されて


明日は我が身を

口にくわえながら

通りすぎていった


大丈夫と聞かれて

大丈夫ですと答えたのは

条件反射

かなしい条件反射





















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