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モザイク〜MOSAIC  作者: AKI
16/19

バンドしようぜ

私、人見、藤浪、佐村は、停学処分となった。私と人見は不純異性交遊。藤浪と佐村は窃盗と無免許運転の2人乗り、それと器物破損と暴力行為。初めて、停学処分になってしまった私は、立場的なことや初めてということもあって、3人よりも軽い処分となった。


公子『被害者なのに散々ね(笑)』


私『ねー、先生たちは何にも知らないくせにね。』


私は嫌味を言いながら、ちらりと先生を見た。


公子『一体何があったの?友達なんだから教えてよ。』


私『じゃあね。月曜日に教えてあげる。その代わり、公子も彼との夜のこと教えてよ。』


公子『も?ということは・・・。』


公子がにやにやしながら言った。


私『秘密。月曜日になったら教えてあげる。』


私はぎこちなく、出来もしないウインクをしてみた。


公子『ぷっ、へったくそ(笑)』


公子は私に、ウインクっていうのはこうするのよ!!という感じにウインクをしてみせた。


私『公子も出来てないじゃん(笑)』


やっぱり、友達というのは要るに越したことはない。私は心の中でそう思った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


人見『純愛もダメなのか・・・。』


麻里『アレが純愛だったのかは、わからないよ?』


人見『どういうことだ?』


麻里『女の子って冒険心が強いから。』


人見『お前も変わったよな。”女の子”だってよ。』


麻里『”女の子”は心変わりも早いから、気をつけなよ。』


麻里は人見のおでこを人差し指でちょんと押した。


佐村『なぁ、日曜日の弾き語りどうするよ。』


麻里『あ、そういえばそうだった。』


人見『弾き語りって、この前言ってたやつか?お前ギター弾けんの?』


佐村『これでも元バンドマンだからな。』


麻里『(追い出されたくせに・・・。』


人見『俺、ドラム少しかじってんだよ。』


佐村『本当に?それじゃ、バンド結成出来るんじゃねぇか?』


麻里『でも、ベースとボーカルはどうするの?キーボードも居た方が華やかだよ。』


佐村『お前は何か出来ないの?』


麻里『私はリコーダーしか吹けないよ。しかも楽譜無しで吹けるのはチャルメラだけ。』


人見『なんだよ。女の子なんだろ、ピアノとか弾けないのかよ。』


麻里『女の子・・・。うちのクラスの女の子に鍵盤叩ける子いるんじゃない?』


佐村『じゃあ、ベースは昔の仲間に掛け合ってみるから、キーボードとボーカルは、そっちでよろしく。』


佐村はそう言い、溜まり場のスタジオ方面へと向かった。・・・あれ?私たち、なんでバンドを作ろうとしてるの?話がずれてきてない?・・・ま、いっか。どうせ停学でまた暇だし。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ガチャ・・・


私『ただいまー。・・・って、誰もいないか。』


私は家に帰ってきた。リビングには食べかけのお皿と洗濯物が転がっていた。


私『やっぱり、嫌い。』


私は洗濯物をかき集めて、洗濯機に放り投げた。


私『はぁ・・・。』


ため息をつきながら、お皿の片付けに入ろうとしたとき、ふと目に付いた。


私『煙草だ・・・。』


それは、大嫌いな母の煙草だった。


私『本数は・・・。』


本数を数えると、あの晩、私が吸ってから、ちょうど1本だけ減っていた。私は自分の部屋に駆け込んだ。


私『・・・ライターがない。』


あの日、拝借したライターがなくなっていた。大嫌いな母にばれたのかな・・・。私は不安だった。怒られるのが不安だったのではなく、あの母に同類だと思われるのが不安だったのだ。


ピンポーン・・・


呼び鈴が鳴ってる。私はカーテン越しに外を見た。すると、人見と藤浪が手を振っていた。居留守は通じないみたい。


ガチャ・・・


私『なに?』


人見『あんな、バンドのメンバー探してんだけど、お前、何か出来るか?』


バンド?メンバー?今日、停学を言い渡されたのに、何を言ってるんだ。さすがに、もう慣れっこなのだろうか・・・。私が呆気に取られていると麻里が口を開いた。


麻里『白瀬は鍵盤叩ける?』


私『鍵盤ってピアノのこと?』


麻里『そうだけど、キーボード弾ける人を探してるの。どう?』


私『私は弾けないけど、公子・・・あのー、柳田さんなら、確か弾けたはずだよ。』


麻里『柳田?柳田は日曜日暇なの?』


あ、そうだった。日曜日は約束があるんだった。


私『日曜日は都合が悪いみたい。でも、なんで日曜日?』


人見『弾き語りだよ、弾き語り。』


麻里『弾き語りから色々あってバンドをしようってなったの。』


弾き語りからバンドに・・・。ポジティブ思考って本当に羨ましいなー、尊敬しちゃうなー。


麻里『白瀬って、歌上手いの?』


私『そこそこかな・・・。』


麻里『じゃあ決定!!』


・・・。・・・。・・・。えっーー!!!


私『け、決定って、もしかして・・・。』


麻里『私のバンドのボーカルよろしくね。私はマネージャー兼作詞するから。』


私『ちょ、ちょっと待って・・・。』


麻里『キーボードは居なくても問題ないから。バーイバーイ!!』


ポジティブ嫌い・・・。


ーーーーーーーーー日曜日ーーーーーーーー


私は緊張していた。発表会でもないのに。


麻里『白瀬ー!!こっち、こっち。』


マネージャーが呼んでる。


人見『よっ。』


私『あ、はは、ははは。』


佐村『ベース捕まえてきたぞ。』


そう言う佐村の横には、漫画で見るような、ベタベタロックンローラーが居た。


鈴木『どーも、鈴木智大(すずきともひろ)二十歳、乗り気じゃないけどヨロシク。』


私『は、はは、よ、よろしくお願いします。』


佐村『曲書いてきた?』


麻里『うん。白瀬をイメージして書いたよ。』


私『ははは。(あっ、そう。)』


私たちは貸しスタジオへ向かった。バンドに変更したから公園では出来なかったからだ。


うー・・・頭が痛い。

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