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モザイク〜MOSAIC  作者: AKI
14/19

無断欠席

ーーーーーーーー水曜日ーーーーーーーーー


朝だ。朝日が眩しい。


私『今、何時?』


私はいつも枕元に置いてあるはずの、名ばかり目覚まし時計を見た。


私『あれ?ない・・・。』


ああ、そうだ。ここは人見のアパートなんだ。でも、人見がいない。私の横で眠っていたはずなのに。


ガチャ・・・


私『!?』


私は誰かに押し倒された。


私『室伏!?うっ!?』


室伏『叫んだら、どうなると思う?』


私は室伏に口を塞がれた。だから小声で聞いた。


私『人見は!?ここ、人見のアパートでしょ!?』


室伏『人見なら、そこでノビてるよ。』


室伏は玄関を指差した。そこには、裸の人見がうつ伏せで倒れていた。


私『人見!!うっ!?』


室伏『叫ぶなって言っただろ。』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ガラガラガラ・・・


戸田『ん?』


増岡『・・・。』


戸田『人見、室伏はともかく。白瀬もいないのか。藤浪、人見と室伏はどうしたんだ?』


麻里『知らない。』


戸田『白瀬は?』


麻里『うーん、わからない。』


戸田『人見と室伏はどうでもいいが、白瀬が心配だな・・・。授業始めるぞー。』



麻里『増岡、あんた本当に知らないの?』


増岡『・・・俺は関わらないからな。』


麻里『はあ?』


増岡『・・・。』


麻里『なんか、隠してるでしょ?』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


私『一体、何するつもり?』


室伏『こうするんだよ。』


室伏は私の口をガムテープで塞いで、ロープで手首を後ろに縛って、こう囁いた。


室伏『最初は犯して終わりだったんだけど、それじゃ味気ないからな。お前は人質だ。』


人質?どういうことだろう。室伏は、私の口を塞いでいるガムテープを半分剥がして、こう言った。


室伏『実家の電話番号を教えろ。』


私『えっ?』


室伏『教えてくれたら、このままで済ましてやる。もし、教えてくれないなら、もっと酷いことになるかもな。』


私『教えた番号を何に使うの?』


室伏『感が悪いな。グリコの社長の誘拐事件の犯人みたいに、銃なんて持っていないけどよ、お前をダシに金を手に入れたくてな。』


私『・・・家には、お金なんてないよ。』


室伏『そんなことは聞いていないだろ。電話番号を教えろ。』


私『嫌だ。』


そう言うと、室伏は、また私の口をガムテープで塞いだ。


室伏『わかった。アンパン食うか?』


アンパン?口が塞がっているのに、何言ってるの?うっ!?


室伏は私の鼻元に袋を近づけた。


私『(何、この匂い?ペンキ?いや似てるけど・・・)』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ピンポーン・・・。


母『はい・・・。』


公子『あ、色葉のお母さんですよね?公子です。』


母『ああ、公子ちゃん?どうしたの?今日、学校で色葉どうしてた?』


公子『えっ、色葉、家にいないんですか?』


母『ということは、今日、学校に行ってないの?』


公子『はい・・・。だから、私も心配で見舞いに来たんですけど・・・。』


母『・・・。』


公子『お母さん?』


母『私が悪いの・・・。全部、全部、私が・・・。』


公子『お母さん!?大丈夫ですか!?』


母『・・・。』


公子『・・・入りますよ。』


ガチャ・・・


公子『!?』


色葉の母が倒れていた。洗い物も洗濯物も散らかった部屋で。


公子『・・・美知ちゃん!!美知ちゃん!!』


私は美知を呼んだ。美知は色葉の部屋から出てきた。


美知『・・・!?』


公子『美知ちゃん、救急車を呼んで!!』


美知『は、はい!!』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


佐村『人見と室伏が気紛れの無断欠席、増岡の様子がおかしい。そんでもって白瀬も無断欠席。やっぱりおかしいよな。』


麻里『うん、人見と室伏はいつも通りなんだけど、増岡だけが来てるのね。それも様子がおかしい。白瀬の無断欠席は、私、心当たりがあるの。』


佐村『どういうこと?』


麻里『昨日、人見が動揺してたの覚えてるの。それに、1人で出てきたし。』


佐村『どこから?』


麻里『・・・だ、男子トイレ』


佐村『なんでお前が男子トイレの前に居たんだよ。』


麻里『そ、そんなことはどうだっていいでしょ!!つまり、あの3人組のリーダー的な立場だった人見に、私は違和感を覚えたの。だから仲間割れみたいなことになってるんじゃないかって、そこに白瀬が巻き込まれたみたいな・・・。』


佐村『まあ、答え合わせは白瀬の家に着いてからだ。』


ピーポーピーポー・・・


麻里『救急車・・・。なんか嫌な感じね。』


佐村『あっちって、白瀬の家だよな。』


麻里『まさか、それはないでしょ(笑)』


佐村『急ぐぞ、乗れ!!』


麻里『そ、それ、人のバイク。きゃっ!?』


佐村『掴まってろよ。』


佐村は”人の”バイクで白瀬の家を目指して、バイクをかっ飛ばした。住宅街を。そのせいで・・・


麻里『おえっ!?酔ってきた・・・。』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ピーポーピーポー・・・


公子『来た!!』


美知『ねえ!!しっかりしてよ!!ねえ!!』


ガチャ・・・


救急隊員『患者の方は!?』


公子『こっちです!!』


色葉のお母さんが救急車に運ばれてゆく。


公子『美知ちゃん、お母さんに付き添ってあげて。』


美知『あ、はい・・・。』


美知ちゃんは、涙声でそう言った。私は色葉の家に1人で残された。不意に美知ちゃんが出てきた色葉の部屋が気になった。


公子『色葉の部屋から出てきたのはなんでだろう?』


私はそれが気になって仕方がなかった。美知ちゃんの部屋は、色葉の部屋の向かいだ。


公子『色葉、ごめん。』


私は色葉の部屋のドアノブに手をかけた。


公子『・・・。』


プルル・・・プルル・・・


公子『電話?』

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