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90 足元はフラットシューズ

 

 私はいわゆるハーフだ。周りとは違う髪と肌。小さい頃は色々と揶揄われた。


 けれど隣家の姉弟は違った。

 同い年のやたらしっかりした姉の方は「ミィはきっと背が伸びるからあとは太らないようにしてモデルになるべき!」と私に牛乳を大量に飲ませ、3歳下の弟は無邪気に「ミィねえだいすき。およめさんになって」なんて懐いていて本当に可愛かった。


 中学にあがる頃になると、周りの視線が別の種類のものに変わった。変わらないのは隣の姉弟だけ。

 姉の予言した通り背も伸び始める。中1で155cm。高1で164cm。高3で171cm。あれれ? ちょっとどこまで行く気?

 違う意味で男なんか寄り付かなくなった。弟以外は。

 ヤケになってスカウトされるままモデルをやったら変なのばかり寄ってきて普通の男はさらに離れた。弟以外は。




「ミィ姉の成長期はいつになったら終わるんだ」


 大学生になった弟が呆れたように言う。彼は現在176cmの私より1cm低い。


「悪かったね」

「悪かないよ。俺は好きだ」


 弟はいきなりさらっと言って顔を寄せた。

 キスするときに負担がまるでなくていいね、と。



 ……単純な私は今後もぺたんこ靴を履くだろう。隣の弟は気づいているのかいないのか。





なんか後半が前話と違う気がするのは、ミィ姉の乙女フィルターがかかっているからと思われます…



さて残り10話となりましたが、今回は一旦ここまでで 暫くお待ちいただけるとありがたいです!

また本日夜は今回の拍手小話等をこちらにあげる予定です

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