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84 メトロノームの同期現象

  

 好きと告げられたとき、自分には彼女がいた。


 気の置けないサークル仲間の女の子。「彼女いるから……」と言う俺に、うん、ごめんね、ちゃんと友達に戻る、そう言った彼女はその言葉通り、ずっと良き女友達だった。

 俺がその時の恋人と別れたときには、彼女には告白されたとかいう彼氏がいて。

 こっちが誰かと付き合うと向こうは別れてて、俺がダメになるとやはり彼女には恋人がいた。


 そして今。


「──オトコいないの?」

「そっちこそ……」


 三十路を迎えた今年、今時アレな感じなのだがお見合いってやつに出向かされた。母親のどうしても立場的に上の、お世話になった人からの紹介らしい。その出向かされた先に、驚いた顔の彼女がいたわけだ。


「そっちから上手く断ってよ」

「なんで」

「なんでって……」


 本当はずっと気になってた。でも自分には彼女がいて、その後は他の男から奪う意気込みが出なくて、俺は俺で他の女の子からアプローチされて。


 でも、いつも反対向きだった俺と彼女の針が、いま同じ向きになっている。これは乗っかるべきじゃないか? 


「結婚しよう?」



 惜しむらくは自ら動かずこの状況が流れ込んできたことだが、この際どうでもいい。







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