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68 甘いカレ

 

 え、うそ。


 満員電車でお尻に手。もぞりとスカート越しに動いてる。

 ちらっと見ると後ろは若いサラリーマンとハゲおじさん。サラリーマンは吊り革を両手で持って窓の外を眺めてるから……このハゲおじさん?

 やだやだどうしよう。友達はいざ痴漢に遭うと何も言えないって言ってて、何でよ大声で「この人痴漢です!」って言ってやればいいじゃん、そう思ってた。けど本当に言えないんだ……。

 やだやだやだどうしよう。どうすればいい?


 そこで、お尻から手が離れた。

 ほっとしつつも警戒しながらまた後ろを見ると、今度はサラリーマンだけが後ろにいた。見上げると、彼は私の視線に気付いてちょっと口の端を上げた。



 そのうち電車はターミナル駅に着いた。一斉に乗客が降り、人の波に乗りつつさっきの彼が私の横に並んで歩く。

「気付くの遅れてごめんね。手首掴んだんだけど逃げられちゃった。追いかけようと思ったけど俺も朝イチ大事な契約があって。あとあのおっさんも家族とかいるのかなーとか思ってさ。甘くてごめん。次やってたら今度は突き出すから」

 そして早足に先に行ってしまった。



 確かに彼は甘かった。



 この(のち)、私にも激甘になるんだけれど、私も彼もまだ知らない。






痴漢に同情はアカン!

しかし身近に冤罪になりかけた知人がいるんで、ほんと男性は気を付けてください。

一番悪いのは痴漢する奴だ!!!

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