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webclap the 4th

拍手の再掲です

 

■トイレでドミノ


トイレにて、遂にそれについて触れてみる。

「あのさ、どうしてトイレットペーパーの芯がこんなに並んでんの」

トイレの窓の前に見事に並んでいる。6本も。

2本たまった時点で片付けようとしたのだが、彼女がやるのを待ってみていたら6本になったというわけ。


「えー」

リビングから声が返ってくる。

「なかなか捨てないから何か理由があるのかと思って」

意地悪く問うと

「ドミノ倒ししようと思ってー」


絶対嘘だろ。面倒くさがり屋め。




■彼はイジワル


彼は誰にでも優しい。

お年寄りにも子供にも、もちろん若い女性にも。

たまにそれがちょっとイヤになる。

でも

「人に優しくしちゃいけないの?」

そう言われると何も反論できないわけで。


「でもね、イジワルは君にしかしないよ」

ベッドでね、そう言われたらますます何も言えなくなった。




■声をきかせて


顔は普通だけど声は可愛いと言われてきた私。

明後日の合コンは超気合い入れていく! だって憧れの彼が来るんだもん。


なのに……


「お゛ばよ゛」

「わ、すごい声」


喉をやられるなんて……orz

合コンには参加したけど隅っこで喋らなかった。彼も遠かった。


そうしたら後日、見知らぬメアドからメールがきた。なんと彼だった。

喋らないで笑っているだけの私が気になったんだって。

君の声を聴いてみたいって。


マスクとのど飴でいざ彼の元へ!




■たまごかけごはんの極意


「卵かけご飯はなあ!」


また始まった。


「先にご飯に醤油だ! それから卵を混ぜたのをふわっとかけるんだ! お前のそのぐっちゃぐちゃにした卵をどばっとかけるやり方には愛がない!」


ではお決まりの台詞を。


「いいの。愛は全部あなたに注いでるから」


黙った。



最近、彼が卵かけご飯を食べたいって言うと、愛を囁いてほしいって言ってるように聞こえます。




■指輪はいらない


付き合ったからって指輪なんかいらない。

誰かのものって感じがしちゃうから。

縛られたくないの。


そう強がって言う私だけど、本当は……欲しい。

でも重いと思われたくなくて、つい意地を張った。


そんな私に彼が送ってくれたのは

銀のチェーンに通された小さな小さなベビーリング。


それをいつも首にさげて、結局は首輪をされた私。

ああ、私の指が赤ちゃんぐらいだったらよかったのにな。




■半袖のきみ


となりの席のタケルはいっつも半そで。冬でも半そで。


「はっくしょん!」

春になってだいぶあたたかくなったけど今日は少し寒い。

長そでTシャツの上からうでをさすっていたら

「これ着なよ」って後ろの席の男子が自分の着てたパーカを貸してくれた。


それを見ていたタケルはそれから半そでの上に一枚パーカを着るようになった。


そして、それを私に貸すタイミングをはかってる。



もうすぐ夏だけど。





半袖小学生男子あるある

・寒くない。ほんとに寒くない

・別に長袖着れないことはない。ただダウンを着ると暑くて気持ち悪くなる

・たまに長袖を着ていくとクラス中が担任も含めどよめく

・ひと冬に「寒くないの?」と1000回ぐらい訊かれる

・親は着せたがっているのに子は着てくれない

・親は子供と一緒に歩きたくない(通報されたくない)

・親は世間の目がこわい(通報されたくない)

・実際風邪ひかない


……らしい

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