45 今日の放課後、部長会あります
私のクラスには部長が7人在籍している。サッカー、陸上、男バス、女バス、吹奏楽、演劇、そして漫研(私)。ちなみに部活動の数は15。約半数がこのクラス。これはもう我がクラスが学校を牛耳っていると言っても過言ではない!
「部長が集まったぐらいじゃ牛耳れねーよ。生徒会が揃ってるぐらいじゃないと」
サッカー部の部長が突っ込んでくる。私の脳内がダダ漏れていたらしい。
「それに漫研ってなんか権力弱そう。部員5人だし」
吹奏楽の女部長が続ける。部活動に貴賤は無い! 「はいはいごめんね」
「漫研の予算ウチに回してくんない?」
演劇部が両手をすりすりしてる。ダメ! 画材を買うんだから!
「でも学年一脚の速いあいつが漫研なんてもったいないよなー」
陸上部がため息。あいつジャ〇プをこよなく愛しているからね。
男バスと女バスは欠席かな?
「あいつらデートだって。今日ちょうどあいつらの部活ないからこっちサボりやがった」
ずりーよな、とサッカー部が私が読んでる漫画をのぞきこんでくる。ちょ、近いよ。私はトイレと言って席を立って逃げた。
「早く告ればいいのに」
「うるさい」
「同じサッカーでもツバサくんには勝てないみたいだね」
「うるさい!」
漫研部の読んでいた漫画はキャプ〇ン翼




