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41 one→way→love→days


「あの私、ずっと見ていて、それで」

「迷惑」


 彼は眉を寄せて私を一瞥し、そのままホームから階段へと降りていく。

 まだ「好きです」という台詞まで到達していなかった。「付き合ってください」なんか地の果て。

 折角今日は友達にブローも化粧もしてもらってきたのに。


 いつもは朝練のある月〜木はジャージで通学していて、木曜の放課後と金曜の朝は部活が休みなのでそのときだけ制服を着ている(どんだけ無精だ)。

 その木曜の帰りの電車で彼を見かけるようになったのだ。見つめ続けて早半年、片思いの日々に終止符を打つべく勇気を出して話しかけたのだが。


 あーあ。



「ジャージの君!」

 翌日の金曜の部活帰り、ホームで見知らぬ男子に叫ばれた。驚いて見るとその隣には彼。うわ金曜に会うなんて! 気まずい。ていうかジャージの君って誰? っていうか! 私今(髪型)ちょんまげジャージ!


「いつも朝こいつと電車で会うよね。こいつずっと君に片思いしてて」

「バカお前!」

 顔を真っ赤にした彼はその男子の頭を叩くとそのまま引っ張って走り去った。



 ……え? 片思い? だって私即お断りされて。


 ……待って。朝? 


 私は自分のちょんまげを抑えた。


 もしかして、同一人物ってわかってない?





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