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25 バレンタインスノーマン

 

 雪だ。バレンタインに雪。それがどうした。別にどうもしない。


 さて私はとある家の門前にかれこれ2時間佇んでいる。

 そろそろ通報レベルかも。人が通る度にスマホを耳にあて通話してるフリをするのが我ながら痛々しい。

 インターホンに手を伸ばす。引っ込める。もう50回ぐらい繰り返している。きっと明日右手の変なところが筋肉痛だろう。

 門の前には雪だるま。彼の弟(小学1年生)が作ったんだろうか。

 雪はしんしんと降っている。



***



 2週連続の大雪が降った次の日は雨になった。

 母親に雪かきを命じられるところだったが、雨が雪を融かしてくれる。

 朝飯を食っていると、昨日作った雪だるまの様子を見に行った弟が「兄ちゃん、だるおのバケツとったらこんなの入ってた」とそれを持ってきた。ちなみにだるおとは雪だるまの名前だ。

「何」

「チョコ。兄ちゃんあて」

「貸せ」

 雪で湿ったそれには手紙が同封してあった。名前をみてどきっとする。封を開けて便箋を取り出した。



  “先週おサイフを拾ってくれてありがとう”



 …………

 これ、多分昨日くれたんだよな。

 昨日という日にお礼にチョコを寄越す。その真意は如何に。






(ホワイトデーに続く?)


明日、東京は雨予報なのですが、本当にそうなのでしょうか?

迷いつつ、ドン。

ひとつ前のお話もバレンタインデー絡みです。何故か先月投稿してますが。



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