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98 キッチン&ダイニング花花 3

 

 オーナーは店長の母親の一回り歳の離れた弟で、店長とはこれまた約一回り違いの叔父と姪の関係にあたる。他に輸入アンティークの店もやっているらしくこちらにはあまり顔を見せないが、何というかデキる男だ。言動はチャラいが。


「もう店も終わったし。今来たって何の役にも立たんわ」

 店長が呆れ顔でオーナーに言う。

「まあまあ、いつもありがとねー桃ちゃん。国友くにともも。二人とも今日まだ平気? ちょっと飲み行こうぜ」

 こういうときはオーナーの奢りだから二つ返事で了承した。


 店は臨機応変に延長営業するときもあるが基本23時で閉店だ。なのでまだ開いている居酒屋へ三人で足を運ぶ。


「俺がね、信号の変わるタイミングで指を鳴らすわけよ。で青に変わるじゃん。そしたら桃ちゃんがすっごい尊敬の目で俺を見てねー」

「そのネタ5年間ぐらい引っ張ったよね。私小学校で友達にそれを自慢してすごいバカにされたんだ」

「店長小学校まで信じてたんですか」


 大抵オーナーが軽口を叩き、店長がボケ、俺が突っ込む。

 絶妙なチームワークだと思っていた。


「でさ、今日二人を誘ったのはさ、まあ報告があって」


 オーナーがその爆弾を落とすまでは。


「俺結婚しようと思うんだわ」




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