97 キッチン&ダイニング花花 2
店長に現在恋人がいないのは最初に確認済。
えーと俺今までどうやって女の子と距離縮めてたっけ。
そうだ、優しくして、
「いいよ皿なんか自分で取れるし。それよりサラダ作って、50コ」
見た目を褒めて、
「は? コレいつも着てる量販店のTシャツだし」
ちょっと笑いを取って……。
「全然笑えなーい。その年でオヤジギャグとかやめなよ」
……あれ? 俺なんか間違ってる?
そんな感じで流れる月日だ。
閉店後に店長が料理を試作している。
「それ新作ですか! 味見させてください!」
「じゃ正規料金でいいよ」
店長は見た目が可愛いのに反して言動がガサツで守銭奴だ。しかし店を切り盛りしてるだけあって料理は凄く手際がよくて旨い。
「試作を正規料金て……あ、旨え! さすが店長!」
本当に旨かったから純粋に口をついた。そうしたら店長が、ふふっと笑った。
店の名前の通りというか、花が咲くような笑顔で。
このギャップにいつもやられるんだ。ヤバい、これはもう好きだと打ち明け詰め寄るべきだろうか?
「おっすー。桃子ー、国友ー、儲かってるかー」
そのとき、店に入ってきたのは、顎髭なんかちょびっと生やしていかにもチャラそうな40歳独身イケメン、この店のオーナーだった。
k&d花花と登場人物についてですが
元々あら100の拍手でナビゲーターのようなことをしていておりました
そのときのやりとりまとめ→http://nanos.jp/hana77/page/235/
(会話文のみ・とことんコメディ・内輪受け・若干メタ注意)
このやりとりは時系列的に全部ここ“2”のときに行われていたものとしています
スルーされてもよし、とりあえず花花を最後まで読んでから戻ってみるもよし、読んでから次に進むもよし!読む方に丸投g…お任せします




