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秋鋼  作者: MTL2
59/600

待ち受けるテスト

九華梨高校


昼休み


「…」


「どうしたんだ?蒼空」

「地球の終わりみたいな顔して」


「今更だけどさ…」

「来週、テストじゃん…」


「当たり前だろ」

「国語はマジでムズいからな-」

「…そういや、暫く来てなかったな」

「大丈夫なのか?テストは」


「無理…」

「委員長にノ-ト貸して貰ったけど…、無理」


「そんな時は~~~~」

「熊谷~!」


「てれてってってて-」


「…」


「…」


「…」


「…やってて恥ずかしくない?」


「それを言うのは反則だぜ」




「はい、この数式に入るのは?」


「え、え-っと…」

「aか?」


「はい、残念~」

「2aでした~」


「チクショ-…」


「おいおい、頑張れよ」


「蔵波は大丈夫なのか?」


「俺は頭良いし♪」

「熊谷は言う程は良くねぇけど、教えるのは上手いだろ?」


「毎度の如くお世話になってます…」


「赤点取らないように頑張れよ~」


「ちょっと!アンタ達!!」


「んぁ?委員長じゃん」

「どったの」


「熊谷は今日の黒板掃除の当番でしょ!」

「蔵波は職員室に呼ばれてるわよ!!」


「そうだっけ」


「え-、マジかよ…」


渋々、教室を出て行く2人


「重要な教勉主がぁ…」


「あ、蒼空には私が教えてあげるから!!」


「良いの!?」


「毎回トップ5入りを舐めないで欲しいわね!」


「ありがとぉ~!委員長!!」


「ど、どういたしまして…♪」



「行ったわね」


「行ったね!森草ちゃん!!」


「そこ!うるさい!!」


「へいへい~」


「フフフ♪」



軍本部


1F受付


「…これ」


「はい、解りました」

「新規のお手続きですね」

「そちらでしたら…」


「はいはい…」



「…アイツは」


「どうしたんですか?ゼロさン」


「馬常 轡だ」

「指名手配犯が軍に来てるって事は…」


「彼なら正式に公認の能力者になったそうですヨ」


「何!?そうなのか!」


「そうでス」

「そんな事より、早くお蕎麦を食べに行きましょウ!」


「ん、そうだな」



「…あれ?No,3じゃん」

「何やってんだろ…」


「お久しぶりですね、馬常さん」


「ありゃ…、布瀬川…」

「お久しぶり-…」


「相変わらず、のんびりした方だ」

「正式に軍公認の能力者になれたそうじゃないですか」


「うん、御陰様で…」


「そう言えば…」

「クロアゲハのトップ、黒襟が切断死体で発見されたそうですよ」

「心当たりとかは有りますか?」


「いや…、特にないけど…」


「そうですか」

「妙ですね、逃走した後に殺されるとは…」

「しかし、側近の茂埜辺の死体は見つかってませんがね」


「軍の誰かが殺ったんじゃないの?」


「そうではないようですね」

「連絡も入ってませんから」


「誰だろうね…」


「今、軍でも解析を急いでますが…」

「そうそう、また能力開発局の皆で貴方の帰還パ-ティ-をしようと思うのですが」


「あ-…、良いよ良いよ」

「賑やかなのは苦手だし…、開発局に戻る気も無いしさ…」


「そうなんですか、残念です」

「では、軍復帰祝いと言う事で」


「だからさ…」


「まぁまぁ、良いじゃないですか」

「実は総督が暇してるんですよ」

「弟に愚痴を溢すのは構わないのですが、異常に多くて」

「序でにパ-ティ-で暇を潰せればと思ってるワケです」


「そっちが本来の目的だよね…」

「まぁ…、そこまで言うなら」


「助かります」


「布瀬川-!テメェも蕎麦屋に行くか-!?」


「えぇ、構いませんよ」


「えぇ!?二人っきりじャ…」


「どうした?」


「い、いエ…」


「どうです?馬常さんも」


「いや、俺は良いよ…」

「帰って寝る…」


「そう言わずにテメェも来い」

「聞きてぇ事も有んだからよ」


ガシッと馬常の服を掴み、引きずっていくゼロ


「服の裾を掴まないでくれないかな…」

「そして引きずらないでくれ…」



万屋


「…で、勉強を教えて欲しいと」


「はい…」


「その、委員長に教えて貰ったんじゃないんですか?」


「彩愛の言う通り、話の流れ敵にはそうよね」


「それが…」



数時間前


九華梨高校


「委員長!」

「それじゃ、お願----」


ガラッ!!


「蒼空ァ!テメェ最近来てなかっただろ!!」

「出席については不問でも宿題については別だぞ?ゴラァ!!!」


「え…、ちょっとジョ-クっすよね?先生」


「あぁん?ジョ-クと思うかァ?」

「何なら5倍にしてやっても良いんだぜ?」


「スイマセンデシタ…」


「今日中に提出な」


「えぇ-------!?」




現在


万屋


「と言う事でして…」


「宿題で学校が終わってしまったと」


「はい…」


「良い性格の教師じゃない」

「面白いわね」


「そうは言いますけど、俺…」

「今回のテストで赤点取ったらアルバイト出来なくなるんですけど」


「え?そうなの?」


「はい…」

「ウチの学校は一回でも赤点を取るとアルバイト権剥奪だそうです」


「そうなの」

「ん-、軍の権力使いまくるのも面倒ね」

「よし、そろそろ火星が帰ってくるから教えて貰いなさい」


「え?火星さんって勉強出来るんですか!?」


「意外そうね」

「解らなくも無いけど」


「今は何処に?」


「ユグドラシルの奴等と食料の買い出し」

「そろそろ帰ってくるんじゃない?」


「よっしゃ-!」


「嬉しそうですねぇ」


「そう言えば、彩愛さんはどうなんですか?」

「物凄く頭良さそうですけど…」


「そんなに良くありませんよ」

「ねぇ?織鶴さん」


「そうね」

「体育1と情報5」

「それ以外は全部2ね」


「2…」


「自慢ではありませんけど、昔からこれだけが得意でしたから」


彩愛は優しくパソコンを撫でる


「でも、5って凄いですよ」

「クラスに1人は居ますよね」

「機械系が得意で周囲とか出来る奴って」

「彩愛さんは修理とかするんですか?」


「修理は出来ませんよ」


「え?意外…」

「ギリギリ5だったりしました?」


「…彩愛」

「デ-タ系統大学の模試の結果は?」


「ハ-バ-ドに余裕で合格できるそうです」


「嘘やん…」




読んでいただきありがとうございました

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