待ち受けるテスト
九華梨高校
昼休み
「…」
「どうしたんだ?蒼空」
「地球の終わりみたいな顔して」
「今更だけどさ…」
「来週、テストじゃん…」
「当たり前だろ」
「国語はマジでムズいからな-」
「…そういや、暫く来てなかったな」
「大丈夫なのか?テストは」
「無理…」
「委員長にノ-ト貸して貰ったけど…、無理」
「そんな時は~~~~」
「熊谷~!」
「てれてってってて-」
「…」
「…」
「…」
「…やってて恥ずかしくない?」
「それを言うのは反則だぜ」
「はい、この数式に入るのは?」
「え、え-っと…」
「aか?」
「はい、残念~」
「2aでした~」
「チクショ-…」
「おいおい、頑張れよ」
「蔵波は大丈夫なのか?」
「俺は頭良いし♪」
「熊谷は言う程は良くねぇけど、教えるのは上手いだろ?」
「毎度の如くお世話になってます…」
「赤点取らないように頑張れよ~」
「ちょっと!アンタ達!!」
「んぁ?委員長じゃん」
「どったの」
「熊谷は今日の黒板掃除の当番でしょ!」
「蔵波は職員室に呼ばれてるわよ!!」
「そうだっけ」
「え-、マジかよ…」
渋々、教室を出て行く2人
「重要な教勉主がぁ…」
「あ、蒼空には私が教えてあげるから!!」
「良いの!?」
「毎回トップ5入りを舐めないで欲しいわね!」
「ありがとぉ~!委員長!!」
「ど、どういたしまして…♪」
「行ったわね」
「行ったね!森草ちゃん!!」
「そこ!うるさい!!」
「へいへい~」
「フフフ♪」
軍本部
1F受付
「…これ」
「はい、解りました」
「新規のお手続きですね」
「そちらでしたら…」
「はいはい…」
「…アイツは」
「どうしたんですか?ゼロさン」
「馬常 轡だ」
「指名手配犯が軍に来てるって事は…」
「彼なら正式に公認の能力者になったそうですヨ」
「何!?そうなのか!」
「そうでス」
「そんな事より、早くお蕎麦を食べに行きましょウ!」
「ん、そうだな」
「…あれ?No,3じゃん」
「何やってんだろ…」
「お久しぶりですね、馬常さん」
「ありゃ…、布瀬川…」
「お久しぶり-…」
「相変わらず、のんびりした方だ」
「正式に軍公認の能力者になれたそうじゃないですか」
「うん、御陰様で…」
「そう言えば…」
「クロアゲハのトップ、黒襟が切断死体で発見されたそうですよ」
「心当たりとかは有りますか?」
「いや…、特にないけど…」
「そうですか」
「妙ですね、逃走した後に殺されるとは…」
「しかし、側近の茂埜辺の死体は見つかってませんがね」
「軍の誰かが殺ったんじゃないの?」
「そうではないようですね」
「連絡も入ってませんから」
「誰だろうね…」
「今、軍でも解析を急いでますが…」
「そうそう、また能力開発局の皆で貴方の帰還パ-ティ-をしようと思うのですが」
「あ-…、良いよ良いよ」
「賑やかなのは苦手だし…、開発局に戻る気も無いしさ…」
「そうなんですか、残念です」
「では、軍復帰祝いと言う事で」
「だからさ…」
「まぁまぁ、良いじゃないですか」
「実は総督が暇してるんですよ」
「弟に愚痴を溢すのは構わないのですが、異常に多くて」
「序でにパ-ティ-で暇を潰せればと思ってるワケです」
「そっちが本来の目的だよね…」
「まぁ…、そこまで言うなら」
「助かります」
「布瀬川-!テメェも蕎麦屋に行くか-!?」
「えぇ、構いませんよ」
「えぇ!?二人っきりじャ…」
「どうした?」
「い、いエ…」
「どうです?馬常さんも」
「いや、俺は良いよ…」
「帰って寝る…」
「そう言わずにテメェも来い」
「聞きてぇ事も有んだからよ」
ガシッと馬常の服を掴み、引きずっていくゼロ
「服の裾を掴まないでくれないかな…」
「そして引きずらないでくれ…」
万屋
「…で、勉強を教えて欲しいと」
「はい…」
「その、委員長に教えて貰ったんじゃないんですか?」
「彩愛の言う通り、話の流れ敵にはそうよね」
「それが…」
数時間前
九華梨高校
「委員長!」
「それじゃ、お願----」
ガラッ!!
「蒼空ァ!テメェ最近来てなかっただろ!!」
「出席については不問でも宿題については別だぞ?ゴラァ!!!」
「え…、ちょっとジョ-クっすよね?先生」
「あぁん?ジョ-クと思うかァ?」
「何なら5倍にしてやっても良いんだぜ?」
「スイマセンデシタ…」
「今日中に提出な」
「えぇ-------!?」
現在
万屋
「と言う事でして…」
「宿題で学校が終わってしまったと」
「はい…」
「良い性格の教師じゃない」
「面白いわね」
「そうは言いますけど、俺…」
「今回のテストで赤点取ったらアルバイト出来なくなるんですけど」
「え?そうなの?」
「はい…」
「ウチの学校は一回でも赤点を取るとアルバイト権剥奪だそうです」
「そうなの」
「ん-、軍の権力使いまくるのも面倒ね」
「よし、そろそろ火星が帰ってくるから教えて貰いなさい」
「え?火星さんって勉強出来るんですか!?」
「意外そうね」
「解らなくも無いけど」
「今は何処に?」
「ユグドラシルの奴等と食料の買い出し」
「そろそろ帰ってくるんじゃない?」
「よっしゃ-!」
「嬉しそうですねぇ」
「そう言えば、彩愛さんはどうなんですか?」
「物凄く頭良さそうですけど…」
「そんなに良くありませんよ」
「ねぇ?織鶴さん」
「そうね」
「体育1と情報5」
「それ以外は全部2ね」
「2…」
「自慢ではありませんけど、昔からこれだけが得意でしたから」
彩愛は優しくパソコンを撫でる
「でも、5って凄いですよ」
「クラスに1人は居ますよね」
「機械系が得意で周囲とか出来る奴って」
「彩愛さんは修理とかするんですか?」
「修理は出来ませんよ」
「え?意外…」
「ギリギリ5だったりしました?」
「…彩愛」
「デ-タ系統大学の模試の結果は?」
「ハ-バ-ドに余裕で合格できるそうです」
「嘘やん…」
読んでいただきありがとうございました